渋谷事変-変身-
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悠二と真人が闘っている頃…
葵と新以外の京都校の歌姫と生徒達は、新幹線に乗り東京へと向かっていた
霞は座席に一人座り、手の中にあるミニメカ丸の話を聞いていた
メカ丸は三輪霞のことが好きだったので、どんな手段を使ってでも守りたかったようだ…
霞だけではなく、真衣・加茂・西宮・歌姫も三十一日の渋谷襲撃日は京都以南の任務に就くように細工し
みんなを守りたかった…
結局東京へと向かわせてしまうことを自分の弱さだと霞へと話した
「弱いからやり方を間違えタ、弱いから間違いをつき通せなかっタ。大好きな人がいたんダ、どんな世界になろうと俺が側で守ればいいと思っていタ。
その人が守られたいのハ、俺じゃなかったかもしれないのニ。
時間ダ、三輪。」
霞は泣きながらミニメカ丸へと嫌!!さよならなんて言わないで!!と泣き叫んでいた
「三輪、幸せになってくれ。どんな形であれオマエが幸せなら、俺の願いは叶ったも同然だ。」
そう言うとミニメカ丸は停止し、もうこの世にはいないメカ丸へと霞は泣き叫んだ
霞とメカ丸の会話を車両の間から聞いていた真衣・加茂・桃・歌姫の四人…
真衣は歌姫にメカ丸がしたことはと言うと、不問よと答えた
「随分と低く見積もられたものだな、メカ丸め」
「ねっていうか、東堂君なら死なないとか私達なら死ぬとか関係ないっつーの。カワイイ後輩を泣かした奴はブチ殺す!」
桃は霞を泣かした敵へと苛立ち、まだ見ぬ敵へと啖呵を切った
二十三時二十八分
渋谷ストリーム前
宿儺と漏瑚の闘いに巻き込まれた篤也とパンダは二人ともほぼ無傷で無事だった
「おっ見ーっけ」
瓦礫の中から刀を握ったまま寝ている篤也を見つけたパンダは瓦礫を持ち上げ、篤也を救助した
「パンダよ随分と話が違ぇじゃねぇかよ、虎杖だよ。」
「いやアレは宿儺…」
「肉体の主導権は虎杖にある、そういう話だったろ。先に言っとくぞ。五条が消えて今後虎杖にどんな処分が下ろうと、俺が虎杖側につくことはない。俺は虎杖悠二の死刑に賛成だ。」
パンダから虎杖悠二は危険ではないと言う話を聞かされていた篤也は、先程の宿儺の暴走に巻き込まれ
話が違うとキレてしまったようだ
「たくっ、死ぬところだったぜ。ロリ由奈が居たからよかったものの…あっ?ロリ由奈は?」
幻影の私が側にいないことに気づいた篤也は、辺りを見回したが
幻影の私は千紅万紫を使った影響と身体に突き刺さった刀の無力化の影響で、幻影達の術を解かれていたのだ
「由奈の術で作った幻影が解かれてるってことは…あの由奈に何かあったな。」
由奈は学生でありながら、悟の次に強い術師だ
その由奈がやられた?
これはヤバいな…
悟奪還は確率が低くなったぞ…
「篤也!由奈に何かあったんだよ!早く、悟のいるとこに行くよ!!あそこに由奈もいる筈!」
パンダは座り込む篤也を引っ張ると嫌だ!と叫ぶと篤也
それを無視して無理矢理連れて走り、悟と由奈のいる渋谷駅地下五階へと向かった
同時刻
渋谷駅地下三階
田園都市線ホーム
悠二の存在しない記憶を喰らった脹相は、田園都市線ホームの済で小さく蹲っていた
脹相の頭の中の記憶には相変わらず、兄弟のように振る舞う悠二の記憶が流れていた
「由奈の言っていたことは、虎杖悠二のことだったのか…行かなければ。虎杖悠二、オマエは何者だ。知らなければ、俺は何だ?」
脹相は立ちあがり、悠二の元へと歩き出した