渋谷事変-理非-
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二十三時十四分
道玄坂 109前
宿儺は悠二と代わる瞬間
「小僧、せいぜい噛み締めろ」
と言い悠二へと肉体を代わった
意識の戻った悠二の目の前には一面まっさらになった渋谷の街が目に映った
悠二は呆然と立ちすくみ、悠二の頭の中に宿儺の記憶が溢れ出した
宿儺が殺したとはいえ、大勢の一般人を殺してしまった悠二は泣き叫び倒れ込むと吐いてしまった
「死ねよ…自分だけ!!自分だけぇ!!死ね!!今!!」
悠二は泣き地面を引っ掻きながら叫んだ
ふいに冷静になり、悠二は立ち上がった
「行かなきゃ…戦わなきゃ」
このままじゃ俺は
ただの人殺しだ
悠二は五条先生を救出する為、歩き始めた
二十三時十六分
道玄坂小路
悠二が意識を取り戻して悟の元へと向かっているとき、野薔薇は新田ちゃんと別れたあと
真人の分身と出会っていた
「オマエか、ウチのバカにちょっかい出したっていう特級呪霊は」
「参ったなぁ、俺って有名人?」
「あぁ尻尾巻いて逃げたってな」
野薔薇の挑発に真人は殺り甲斐ありそうじゃんと挑発に乗った
野薔薇は釘を手に取ると金槌を振り下ろし、気合いを入れた
「私も今日はいいとこなしなんで、せめて逃げ虫くらい祓っておかないと」
コイツの術式
魂うんぬんって話と手に触れるなって話よね
思い出せ、あの時掴んだ呪力の核心を!!!
野薔薇は呪力を使い釘を真人へと飛ばすが、後ろのお店の板に当たり
真人はノーコンだと思ったようだが真人の前な板が落ち、板を挟んで真人へと蹴りを放ち
そのまま釘を打ち込み指を鳴らすと
「簪」を放ち
真人の顔へとダメージを与えた
血を流す真人は野薔薇が思ったよりも強かったことに笑っていた
「あははっ、やるね。でも基本効かないんだよね」
口振りからしてアイツと親しいんだろうな
この女の死体を晒して、虎杖悠二の魂を折る…!!
真人は野薔薇を殺せば悠二の魂を折れると確信した
その頃七海はというと…
漏瑚の火炎放射を喰らい、左半身大火傷の状態で悟の封印されている渋谷駅副都心線ホームを目指していた
地下へ降りるとそこには無数の人造人間達が待ち構えていた
「マレーシア…そうだな…マレーシア…クアンタンがいい」
なんでもない海辺に家を建てよう
買うだけ買って手をつけていない本が山程ある
一ページずつ今までの時間を取り戻すようにめくるんだ
違う、わたしは今
伏黒君を助けに…
真希さん…直毘人さんは?
本体の由奈さんはどうなった?
…疲れた。疲れたな
そう疲れたんだ
もう充分やったさ
いろんな思いを巡らせながら、瀕死の七海は目の前の人造人間を無我夢中で斬り刻んだ
すると証明写真機の中で七海の様子をじっと見ていた真人が現れ、七海の胸へと手を当てた
「…いたんですか」
「いたよ、ずっとね。ちょっとお話するかい?君には何度か付き合ってもらったし」
真人の言葉は七海の耳に入っていないようで、七海は死んでしまった同僚の灰原のことを思い出していた
灰原…
私は結局何がしたかったんだろうな
逃げて
逃げたくせにやり甲斐なんて曖昧な理由で戻ってきて…
由奈さんには私の前からから居なくならないでと約束されていたのに…
私は約束を破ってしまいますね
由奈さん…申し訳ないです
死んだはずの灰原が七海の元に現れ、指を刺した方向を見ると
虎杖悠二が立っていた
真人も悠二へと気がつき、悠二も七海と真人がいることに気がついた
駄目だ、灰原
それは違う
言ってはいけない
それは彼にとって呪いになる
「虎杖君、後は頼みます」
パァンっという音と共に七海の身体は飛び散り、真人に殺された
七海を殺された悠二は悲しみと怒りで我を忘れていた
「…オマエはなんなんだ!!真人!!」
「デケェ声出さなくても聞こえてるよ!!虎杖悠二!!」
悠二と真人の闘いが始まった
真人は人間を変形させて闘うが、変形させた魂は悲鳴を上げた
真人からの攻撃を素早く悠二は避けてたが、真人が悠二の背後を取り
「多重魂 撥体!!」
と叫び、真人多数の魂を融合させ魂同士の拒絶反応を利用し魂の質量を爆発的に高め悠二へと放った
悠二に向かって大きな口が襲いかかるが受けとめ、その口の中から真人が現れ悠二の顔面を殴り飛ばした
「もっとふんばりがきけば顔面を貫けたかな」
真人は口の中から出て悠二を見つめた
「どうしてオマエは何度も…何人も!!人の命を玩ぶことができるんだ…!!」
「くははっ、指折り数えて困り顔で殺せば満足か?次からはそうするね♡ペラッペラのオマエにはペラッペラの解答を授けよう、虎杖悠二。オマエは俺だ」
真人は左手で死んだ順平の顔を作ると右手で順平の頭を貫いた
あ"?と悠二はキレた
「いちいちキレんなよ、呪いの戯言だろ?だがな、そいつを認めない限り、オマエは俺に勝てないよ」
「ベラベラとよく喋るな、遺言か?」
悠二はナナミンこと七海の遺言を思い出し、怒りを鎮め拳に呪力をため攻撃態勢をとった
真人は悠二が変形で攻撃してくると読んでいると予想し、呪力を乗せた最高強度の拳で虎杖の心臓をブチ抜く事を試みた
だが真人の拳は空を切り、真人の視界から虎杖が消えた
悠二は膝抜きをし、倒れるより滑らかに真人の下に入り込み滑らかに下った力をそのまま使い
真人の頭目掛けて卍蹴りを繰り出し、ガラ空きの真人の腹に蹴りを入れ吹き飛ばした
吹き飛ばされた真人だがすぐに立て直し、ラウンド二だと言い虎杖へと立ち向かった