幼い私の高専生活
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珍しく傑と悟と硝子だけで教室へと集まっていた
由奈に話を聞かれたくなかった悟は補助監督に由奈を見てもらうように手配していた
「由奈の母親の実家がわかった。俺が最近居なかったのはそう言う事情〜めっちゃ嫌だったけど実家に帰って蔵の書物を調べたんだよ」
傑は驚き硝子は胸元のポケットからタバコを出すと火をつけ吸い始めた
「由奈の母親は蘭(あららぎ)家の人間らしく、でも今の世は呪術師の家系じゃないみたい。現に、あの母親は呪霊見えてなかったしな。
五条家のある本に蘭家の先祖のことが記されてて、少し気になることがある…」
悟の話を聞いた傑
あれだけの呪力を持った由奈ちゃんの家が呪術師の家系じゃなかったのか…
悟は鞄から今にも崩れ落ちそうな年代物の本を開き、傑へと見せた
するとそこには蘭姫と名が書かれていた
「この本にはこう書かれてる。俺のご先祖様が呪霊と戦ってるときに蘭姫(らんひめ)と言う女の呪術師に助けられたらしい。その姫は前鬼と言う男の赤鬼と後鬼と言う女性の青鬼を式神とし使役し、血のような赤い眼をした女子だったとさ。はい、お終い!」
「えっ、それだけ?あとは蘭家について何も書いてないのかい?」
まさかの終わりに傑はページを何回もめくり眺めた
硝子は窓側の壁にもたれ、タバコを消して外を見つめた
「そのまさか。じじいらに聞いてもわからんと。今は蘭家は四国の愛媛に住んでるらしく、皆非呪術師で呪霊が見える子がたまに産まれるけど、ご先祖様の蘭姫以外はいままで呪力なしの一族だってさ〜。」
悟の話を聞いた傑は頭を抱え、深く溜息をついた
「それ夜蛾先生も知っているのかい?」
「もちのろんさ!そんでここからは俺の考えなんだけどさ。非呪術師の家系でありながら由奈の呪力の高さ、前鬼と後鬼と言う式神を使役してること。そして由奈の赤い眼。死んだ母親は普通の黒い瞳だっただろ?それらを考えた結果。
由奈は蘭姫の呪術を引き継いでいる可能性が高い。
確信じゃないけど、その線は高くないか?」
「悟のその線は高いかもしれないね。式神も蘭姫が使役してたのと同じのようだし。」
ずっと悟の話を黙って聞いていた硝子が口を開いた
「由奈が蘭家出生だったのはいいんだけど、問題はそこじゃない。悟、御三家のくずどもは由奈と蘭姫って奴と似ている力に気づいたってことよね?呪力も高いあの子を御三家が黙ってない。私はあんなくずどもに由奈を渡したくないんだけど?」
「硝子、キレんなよ。まぁ俺も夜蛾先生もじじいどもには渡したくないからな。一様、保護者は夜蛾先生だけど。蘭家には由奈の祖父母にあたる人もいるらしいからさ、その人達に一筆書いてもらおうと思ってさ。」
「なるほど、悟にしては考えたね。由奈の祖父母が生きているなら親権はそちら。正式に祖父母から親権を夜蛾先生に移すつもりだね。」
悟は正解!っと傑に言ってぼろぼろの本を破り捨てた
「呪術界のじじいどもに逆らえない先生でも、生きてる祖父母が一筆。先生に孫娘を高専でお願いしますって書いたらこっちもんだぜ」
「それで夜蛾先生はどうするって?」
「明日由奈を連れて祖父母の住む愛媛に連れて行くって言ってた。でももし、由奈が祖父母と暮らしたいって言ったときは… 由奈の気持ちを優先するってさ」
悟の言葉に傑も硝子も黙った
あの子はまだ四歳だからね
血の繋がりのある祖父母達と暮らす世界もある
私たちが引き止めてはいけないね
「由奈は幼いけどしっかりした子だからね、自分の道は自分で決めるさ。」
「おれは絶対傑から離れることはしないと思うぜ。由奈マジで傑にぞっこんだからな。」
「それ、私も思った〜あんないたいけな少女を骨抜きにするなんて。あんなやっぱりくずだわ」
「由奈は妹みたいな感じだって。歳離れすぎじゃないか」
悟も硝子もゲラゲラ笑った
「傑、女の子はあっという間に女になるんだからね。由奈はマジでいい女になるよ〜ちゃんと捕まえとかないと、変な男に食べられるぞ」
「明日から傑のことロリコンって呼ぼうぜ!」
悟と硝子のアホな話にはついていけないのか傑は無視を貫いていた
「由奈が私たちみたいに成長した姿は早くみたいかもしれないね。でも君たちみたいな大人には絶対なってほしくないね。」
ずっと笑いあっている二人に痺れを切らし、頭をたたいた