渋谷事変-理非-
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まだ本体の私が千紅万紫を手に握る少し前
幻影の私は宿儺と共に恵の元へとやってきていた
宿儺はサイドテールの呪詛師を八握剣異戒神将魔虚羅から助け、仮死状態の恵に反転術式を施した
「死ぬな、オマエにはやってもらわねばならんことがある。」
サイドテールの呪詛師が宿儺へと喋りかけたが黙れと言うと静かに黙り込んだ
宿儺の肩に乗っている幻影の私は宿儺へと説明した
「あれは八握剣異戒神将魔虚羅。調伏の儀式を恵とこの呪詛師で始めたようね…恵を助ける為には調伏の儀に異分子の宿儺が魔虚羅を倒し、調伏の儀を無かったことにしないとダメ。」
「伏黒恵は死なせん、お前と伏黒恵は俺のお気に入りだからな。まぁ味見といった所だな。」
魔虚羅の退魔の剣を素手で受け止めると、魔虚羅の頬へと打撃を数発打ち込むと
「解」と唱えると魔虚羅の顔と身体を斬り刻んだ
背中の法陣が回転し、宿儺の斬撃の傷を癒した
宿儺は指を前へと出すとどうでる?と呟くと
魔虚羅へと斬撃を放ったが斬撃を弾き
魔虚羅は宿儺目掛けて殴り、受け止めきれなかった宿儺は何棟ものビルにぶつかり吹き飛んだ
「やってくれたな!!」
ビルの中に吹き飛ばされた宿儺の前に、魔虚羅瞬は瞬時に現れると顔めがけて拳を振りかざしたが
宿儺は避け顎を蹴り上げると、魔虚羅の頭に手を翳しお返しだと斬撃を放った
斬撃の威力で外へと落ちる魔虚羅へと蹴りを入れると地面へと崩れ落ちた
だがまた背中の法陣が回転し傷が癒えた
「やはりな八岐大蛇に近いモノだな」
ニ撃目…
一撃目の生エネルギーから一転、ニ撃目には呪力が籠められていた
俺の斬撃…解も見切ってきた
どちらもあの背部の法陣が回転した後にだ
布瑠の言とあの法陣は完全な循環と調和を意味する
推し測るにこの式神の能力はあらゆる事象への適応!!
最強の後出し虫拳!!
あの時の俺なら敗れていたかもしれんな
「宿儺、八握剣異戒神将魔虚羅の能力がわかったようだね。恵が助かるか気になるけど、私はここまでみたい。宿儺、恵を死なせないでね。」
幻影の私は宿儺の側から消え去った
この時本体の私が千光万紫を握った為、刀の無力化の能力で宿儺の側にいた幻影とその他の幻影達は一斉に消え去ったのだ
「由奈の術が消えたか、愛しい由奈の頼みだ。死なせはせん。ケヒックックックッ。見せてくれたな、伏黒恵!!
領域展開
伏魔御厨子」
宿儺の伏魔御厨子は他の者の領域とは異なり、結界で空間を分断しない
結界を閉じず生得領域を具現化することはキャンバスを用いず空に絵を描くに等しい正に神業
加えて相手に逃げ道を与えるという縛りにより底上げされた必中効果範囲は、最大半径二百㍍に及ぶ
伏黒恵への影響を考慮し、効果範囲を半径百四十㍍地上のみに絞る
必中効果範囲内の呪力を帯びたモノには捌
呪力のないモノには解が
伏魔御厨子が消えるまで絶え間なく浴びせられる
つまり範囲内にある建造物・人間・呪霊・生き物などを全て斬り刻むという…
とんでもなく殺傷能力に長けリーチが長い領域展開なのだ
辺り一面の高層ビルが跡形もなく木っ端微塵になり、人も呪霊も跡形もなく消え去った
魔虚羅は宿儺な領域展開により、再生できず地に平伏していた
「開」
漏瑚の時に出した炎の矢を魔虚羅へと放つと、巨大な火柱が上がり魔虚羅を宿儺は倒した
魔虚羅の法陣を投げ捨てると側にいたサイドテールの呪詛師へと去ねと言い放ち
宿儺の前から素早く逃げ去ると
「生き延びた!!」と嬉しがっていたが…
この呪詛師の術式、奇跡を貯めるは七海との戦闘で使い果たした為…
呪詛師は真っ二つに斬られ息絶えた
宿儺の手が震え、そろそろ悠二が目覚めることに気づき
倒れている恵を硝子と夜蛾学長の元へと届けた