渋谷事変-理非-
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宿儺は炎を弓の矢へと変化させ漏瑚へと放ち、漏瑚は宿儺の炎に包まれた
死んだ漏瑚の前に死んだ花御と陀艮が現れた
すまない花御、陀艮
まだ真人がいますよ
人が恐れ忌む死
だがその向こうにもまた人が佇んでいる
人にとって私は鏡
真人はその鏡そのものです
真人はまだまだ強くなる
だから貴方は彼を頭に据えたのでしょう
花御の言葉に漏瑚は黙って聞いていた
再びうまれ落ちる時、我々はもう我々ではない
それでもまた逢える日を心待ちにしているぞ
我々こそ真の人間だ
漏瑚の言葉を聞いた宿儺は笑っていた
「なんだオマエ、人間に成りたかったのか。あー分かっている、人間そのものではなく人間の位置そんな所だろい?分かって尚、下らんな。群れとしての人間、群れとしての呪い。寄り合いで自らの価値を計るから皆弱く矮小になっていく。
オマエは焼き尽くすべきだったのだ、打算も計画もなく手当たり次第。
五条悟に行き着くまで未来も種もかなぐり捨ててな…
理想を掴み取る飢え、オマエにはそれが足りていなかった。」
宿儺の言葉に漏瑚はそうかもしれんなと呟き、幻影の私は宿儺の肩から降りて漏瑚の頭を撫でた
「漏瑚もお花ちゃんも陀艮も、みんな強かったからもっと遊びたかったな〜私もいつか死ぬ…だけど私も貴方達もまたいつの日か命を灯し、また廻り会えるのを楽しみにしてるよ〜」
お花ちゃんによろしく伝えといて!と漏瑚に抱きつくと、漏瑚の心の中はぽっと温かい気持ちになった
「まぁ多少は楽しめたぞ。人間・術師・呪霊、千年前戦った中ではマシな方だった。誇れ、オマエは強い」
宿儺の言葉に漏瑚の大きな一つ眼からは涙が溢れていた
なんだこれはと驚いていたので、幻影の私は涙だよと教えると宿儺の肩へと戻り
バイバイと漏瑚へと手を振った
現実世界へと幻影の私は戻り、目の前で焼き死んだ漏瑚を眺めた
「さぁな俺はそれを知らん」
宿儺の背後に本体の私が闘っていたオカッパ頭の呪詛師が現れ、宿儺へと跪いた
「宿儺様、お迎えに参りました」
「誰だ…裏梅か!!」
「お久しうございます」
二人のやりとりを見た幻影の私は、やっぱりオカッパ宿儺関連であってたと自分の予想が当たったことに感心していた
「へ〜、オカッパ頭の名前裏梅って言うんだ!」
「本体ではないな、女狐の術か…宿儺様の肩に乗るなど、罰当たりな奴め!!」
宿儺の肩に乗っていた幻影の私をオカッパは睨んでいた
「由奈と裏梅は何故見知っている?」
「このオカッパ、本体の私と殺りあったから顔見知りなの」
「ほう、裏梅。由奈は俺の獲物だからこれからは手を出すのを禁じる。」
裏梅は宿儺の言葉に御意と頷いたが、余程私が嫌いなのか再び睨んできたので私はべーっと舌を出した
そのとき宿儺は何かに気づいた
幻影の私は恵が八握剣異戒神将魔虚羅を呼び出し、調伏の儀式をおこなったことを瞬時に理解した
「宿儺!悪いけど大好きな恵のところに行ってくれない?本体の私は今、偽の夏油傑と交戦中で助けれない!あの式神を呼び出してるなら、恵の命が危ない!!」
「伏黒恵の為だ、行こう。急用だ」
左様でと裏梅は言い
「俺が自由になるのもそう遠い話ではない、ゆめ準備を怠るな。またな裏梅。」
「御意にお待ち申しております」
幻影の私とその場から消え去り、裏梅は宿儺へと頭を下げてた