渋谷事変-霹靂-
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偽の夏油傑と闘っている頃
まさか恵がサイドテールの髪の男に斬られ、血を流しながら逃げ回っているなど本体の私は知りもしなかった
二十三時一分
渋谷ストリーム前
篤也とパンダはダラダラと歩いていた
パンダは早く悟の封印されている副都心線地下五階へと行こうと言っているが、篤也はそうじゃないようだった
コイツはパンダのくせに、俺以上に人の心があるからな
だがパンダ故渋谷の土地勘はない
現在地から副都心線がこのまま地上から行けば激近だということに気づいていない
キャンディーを舐めながら篤也はパンダを眺めた
幻影の私は篤也の肩に乗ると、小さな声で言った
「篤也〜死にたくないからダラダラ時間潰してるんでしょ?パンダは気付いてないけど、私にはバレてるよ〜」
幻影の私の言葉に顔が真っ青になった篤也
「由奈ちゃーん!本体には黙っててくれない?」
幻影の私にぺこぺこ謝りお願いしていた
「伝達してないけど、篤也の性格は本体の私が一番知ってるから気づいてると思うよ〜あっ、篤也達の前に誰か来たみたいだよ」
幻影の私の言葉を聞いた篤也とパンダは見上げると、ビルの間の通路の屋根の上に男と女の呪詛師が立っていた
「高専の術師だな、投降しろ。出来れば術師は殺したくない」
パンダは小さな声で後ろに三人多分もっと隠れてると篤也へと耳元で伝達した
「俺も殺されたくはないが、はいそーですかって訳にもいかんのよ。話を聞かせてくれ、長〜いやつを」
篤也の肩に乗っていた幻影の私は、現れた二人の術師の顔を眺めどこかで見覚えのある呪詛師
達だった
あっ、この二人見たことあると思ったら…
傑のファミリーじゃん
「私達は夏油様の遺志を継ぐ者、高専関係者ならそれ以上語る必要はないでしょ。投降するの?しないの?ハッキリしない男は嫌いよ」
女の呪詛師は少し苛立ちながら篤也へと問いた
「俺はパンダだから関係ないな」
「パンダも関係あるよ〜まぁ篤也とパンダのレベルには届かない相手だね。篤也よかったね!特級呪霊の相手せずにすみそうだよ〜」
幻影の私に篤也はしーっと指を口に当てて言わないのっとジェスチャーすると
口に入れてたキャンディーの棒を吐き捨てて、日本刀を前へと出し
シン・陰流 居合「夕月」の構えを取り、やる気になった篤也
呪詛師も手を挙げ、後ろに隠れている味方に合図を送った
その時、悠二といる幻影の私からの情報が篤也といる私の頭に入ってきた
「篤也!パンダ!!宿儺と特級呪霊の漏瑚が殺り合ってる!!巻き込まれて死にたくないならすぐにその場から離脱しなさい!!」
幻影の私の叫びと同時にビルが光、爆発すると悠二の身体を使っている宿儺と漏瑚が飛び出してきた