渋谷事変-霹靂-
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漏瑚は意識の無い悠二へと無理矢理宿儺の指を口へと入れた
それをじっと眺めていた幻影の私
「寝ている子に無理矢理食べさせちゃったらダメだよ〜火山頭くん」
「誰が火山頭だ!儂は漏瑚と言う名だ!お前蘭由奈か?こんな小さい奴だったか?」
「私は本体が紫電呪法で作り出した幻影だよ〜漏瑚可愛いね!キモカワイイお人形さんみたい♪」
「儂が人形とは、失礼だな!!蘭由奈…花御と真人が言っていたように、お前は変わった人間だな。」
蘭由奈には初めて会ったが…
この気持ちは何だ…?
心の臓がこうポワッと温かくなる…
「悟よりかはまともな人間だと私は思ってるんだけど…あっ、あの双子よく生きてたね」
幻影の私が指差す方向をみた漏瑚は先程焼き殺したと思っていた女達が生きていたので少し驚いていた
「生きておったか、手間をかけさせるな」
もう一度焼き殺そうと漏瑚は腕を上げたが腕が切り落とされた
幻影の私は宿儺が目覚めたことにいち早く気付いていた
「あ〜ぁ、宿儺の機嫌悪いから貴方達死ぬよ〜」
「一秒やる、どけ」
宿儺の言葉に悠二の顔を持ち上げていた漏瑚は瞬時に後ろに下がり、宿儺は立ち上がった
これが宿儺…!!
五条悟とは異質の強さ!!
圧倒的邪悪!!
互いの一挙手一投足が全て死因に成りうる恐怖!!
漏瑚も双子も宿儺の尋常じゃない力の前に恐れ慄いていた
「ん?幼い姿だな…由奈の術か、本体はここにはおらんようだな。由奈以外頭が高いな」
宿儺の言葉に私以外の者達は瞬時に床へと平伏した
漏瑚は片膝だけ上げていた為、宿儺によって頭を吹き飛ばされ血が流れ出ていた
「片膝で足りると思ったか?実るほどなんとやらだ、余程頭が軽いとみえる。ガキ共まずはオマエらだ、俺に何か話があるのだろう。指一本分くらいは聞いてやる、言ってみろ。」
宿儺は床へと平伏している双子の前へと移動し、見下ろした
「…下に額に縫い目のある袈裟の男がいます。そいつを殺してください、夏油様を解放して下さい。」
幻影の私は宿儺の隣に立つと一緒に双子を見下ろした
この子達は偽の夏油傑の肉体を取り戻すためにあちら側についていた分けか…
甘ちゃんだね〜
呪いの王である宿儺が貴方達ごときの命令を聞く訳がない…
「私達はもう一本の指の在り処をしっています、そいつを殺してくれればそれを教えます。だからどうか…」
「面を上げろ」
宿儺は双子達の顔を見ると笑い、一瞬で黒髪の美々子と呼ばれた女を斬り刻み
双子の片割れは肉の塊と化した
「貴方達は昔から変わってないね、相変わらず甘ちゃんだわ…」
幻影の私は予想通りの宿儺の行動に肉の塊の娘から目を逸らした
生き残っている菜々子は理解できない死に泣き叫んでいた
「ケヒッ、由奈。俺が人を殺したのに怒らぬとは意外だな」
「私は呪術師だけど、別に善人な人ではない。自分の大切な人以外は興味ないよ〜私が怒るのは私の大切な人達にちょっかいかける輩と私の邪魔をする者…それ以外は目の前で殺されようが興味ない。この双子ごときで本体の私が来る理由にはならないからね〜」
さすが俺の惚れ込んだ女だと宿儺は愉快に笑っていた
「たかが指の一、ニ本で俺に指図できると思ったか?不愉快だ」
宿儺は生きている双子菜々子へと蔑むと、菜々子は死ねっと叫び
携帯を宿儺へと向けたが顔を半分に斬られ、身体も斬り刻まれ肉の塊とへとなった
菜々子の携帯を手に取った宿儺
「フム、携帯…いや写真機の方か。大方被写体の状態をどうこうするものだったのだろう、つまらん」
菜々子の携帯を握りつぶし、破壊した
「次はオマエだ、呪霊。何の用だ。」
漏瑚へと問いた宿儺だが、用はないと漏瑚は答えた
「我々の目的は宿儺、貴様の完全復活だ。今は虎杖の適応が追いつかず、一時的に自由を得ているに過ぎない。それは自身が一番分かっているハズだ。」
宿儺の反転術式が他人の治癒も可能なものだとしても…
真人の無為転変で変えられた魂の形は反転術式でどうこうできるものではない
宿儺はあの時縛りを作らなかったのではない、作れなかったのだ!!
「虎杖悠二が戻る前に奴との間に縛りを作れ!!肉体の主導権を永劫得るための縛りを!!虎杖の仲間が渋谷に大勢来ている!!やり方はいくらでもある!!」
漏瑚の言葉を黙って聞いていた幻影の私はあの漏瑚が言っていることは正論だ…
だが宿儺は必要ないと言った
「俺には俺の計画がある。だがそうか…ククッ、必死なのだな呪霊も。指の礼だ、かかって来い。俺に一撃でも入れられたら呪霊の下についてやる。手始めに渋谷の人間を皆殺しにしてやろう、二人を除いてな。」
宿儺、スイッチ入っちゃったよ…
漏瑚と遊ぶつもりだね、二人の内一人は絶対恵のことだよね…
宿儺、恵のことお気に入りだったもんね〜
宿儺の言葉に先程まで恐れていた宿儺に立ち向かい、二言はないなと呟いた