幼い私の高専生活
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夏油傑
私を外の世界へと触れるきっかけをくれたお兄ちゃん
夜蛾先生に悟お兄ちゃんに硝子お姉ちゃん
みんな大好きだけど
傑お兄ちゃんはみんなと違う好き
四歳にしてはおませちゃんだと言われるだろうが
あの公園での出会いから
私は傑お兄ちゃんのことが大好きである
今日は傑お兄ちゃんと悟お兄ちゃんが運動場で組手をしている
私はまだ実技はだめと夜蛾先生から言われているので
二人の動きを幼いながらにも見て勉強している
悟お兄ちゃんは手足は長いからそれに対して柔軟に動く傑お兄ちゃんの動きは惚れ惚れする
筋肉の使い方が凄く勉強になる
傑お兄ちゃんの隣は悟お兄ちゃんの席だけど
おっきくなって呪術師として、傑お兄ちゃんの隣で一緒に戦いたい
実は夜蛾先生に内緒で自主練習を始めている
四歳の小さい身体ではできることは限られているけどね
だって私と傑お兄ちゃんの歳
離れすぎてるから…
私が追いつくころには
傑お兄ちゃんはもっと強くなってるだろうし…
早く傑お兄ちゃんみたいに大人になりたいな
「悟、参った!休憩」
傑お兄ちゃんの声が聞こえてはっとした私は急いで飲み物を二人に渡した
「由奈気がきくじゃん。てかお前、組手のとき傑ガン見しすぎ。」
「む、そんなに見てない」
その言葉に私は恥ずかしくなり、顔を逸らした
「お前、傑だけはやめとけ。性格悪い俺が言うのもなんだが、マジでこいつ見る目無さすぎ。」
「悟よりはましな性格だと思うけどな?」
傑お兄ちゃんは汗をタオルで拭いた後、悟お兄ちゃんの顔へとほり投げた
「そんなこと言う悟お兄ちゃん嫌い。私は傑お兄ちゃんのこと大好きなんだからね!今は、傑お兄ちゃんの隣は悟お兄ちゃんが立ってるけど。
強くなって傑お兄ちゃんと私が呪術師最強って言われるようになるんだからね!」
傑も悟も由奈の言葉に一瞬驚いたが
楽しみにしてるよっと呟き、二人が優しく抱きついてきた
汗をかいたのもあり、気がつけばもう夕方なので各々お風呂に入り、私は傑お兄ちゃんの部屋へと戻った
今日は傑お兄ちゃんと寝たいから夜蛾先生には許可をもらってきた
ソファーに座っているとお風呂あがりの傑お兄ちゃんが私の隣へと腰を下ろした
「由奈、君は女の子なんだからね。身なりはきちんとしないと」
そう言って私の髪を櫛でといてくれた
「ありがと、傑お兄ちゃん!あのさ…実はお兄ちゃんに渡したい物があって!はい、どうぞ!」
傑お兄ちゃんは私からの贈り物を受け取ると、ラッピング袋をはずし中のものを取り出した
「これ、飴じゃないか。急にどうしたんだい?」
「私の勝手な思い込みかもしれないんだけどね…傑お兄ちゃん呪霊を取り込んだ後、すごく辛そうな表情してるからね。どうしたら辛くないか考えたら飴だー!って思ったの!」
「そっか。由奈はよくみてくれてるね。ありがとう!私は嬉しいよ!」
由奈はまだ四歳なのに周りをよく見ている
悟達ですら気づいてないのに…
由奈は優しい子に育ってくれて、私は嬉しいよ
「喜んでくれてよかった!!」
傑お兄ちゃんが苦しんでいる姿は見たくないからね
髪が乾き、傑お兄ちゃんと布団の中に入った
「ちゃんと聞いてなかったけど、由奈は呪術師になるつもりなのかい?呪術師の世界は命懸けだからね…私は由奈にあまりこちらの世界に入って欲しくないな。」
呪霊だけが敵ではないからね
呪詛師もいるしね…
由奈は今まで母親に酷いことされてきたから、普通の幸せをおくってほしいよと私は思っているよ…
「命懸けなことは四歳の私でもちゃんと理解してるよ。傑お兄ちゃん達のお仕事、ちゃんと見てきてたから。危ない世界だけど、それでも呪術師になりたいって私が決めたの!おっきくなったらね、傑お兄ちゃんの隣で戦うのが私の夢!!」
ぎゅっと布団の中で傑お兄ちゃんに抱きついた
「幼いながらにも君の中で決めているんだね…私は由奈と呪術師として一緒に戦えるのを楽しみに待っているよ。」
そっと傑お兄ちゃんも私を抱きしめてくれた
すごく身体の中が温かくて嬉しくて
いつの間にか意識が遠のき、傑お兄ちゃんの腕の中で眠ってしまった