ShisyunkiT(※×竹谷/下ネタ)
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「俺は冰琉とまぐわりたいっ!」
事務仕事を終え長屋の裏庭を掃き掃除している時のことだ。耳を疑うような、というか今も信じられないが、過去最高に酷い台詞を聞いてしまった。
その台詞の主は竹谷八左ヱ門その人。私の想い人だった。
「ハチ、声がデカい」
冷静に制すのは三郎、呆れつつも赤くなっているのは雷蔵だ。五ろはいつも下らない話に花を咲かせていると勘ちゃんが言っていたっけ。
「あの胸、尻!ほっそい腰!この前冰琉が私服で居たのを見たか?俺はきっとあいつを抱きしめたら上と下の柔らかさと弾力に溺れるっっ...あれはもう..!」
「八左ヱ門、三禁は?」
「いや、わかってるよそれは!俺は想像上の話をしているだけで、」
「ハチ。詳しくは部屋で聞こうじゃないか」
3人で肩を寄せて長屋に入って行ってしまった。
盛大にため息を吐く私。
思春期の男が何に興味があるかなんて分かりきってる。こんな下世話な話を聞くのが初めてなほど初心でもない。
でも、好きな人に自分の性的な部分を噂されるのは傷つく。さっさと掃除を済ませて今日は早めに自室に戻りたい。
夕食もそこそこに、お風呂はくのたまの方を借り自室のある長屋まで足早に戻ろうとしていた。
「今ごろ何してるのかな」
ぽつりと呟く。まだしょうもない話してたりして。
「冰琉?」
「!」
ばったり八左ヱ門に出くわした。
「...風呂上がり?」
しまった。私服どころか寝間着で体の線が丸わかり。
「そうだよ」
八左ヱ門は私の胸と腹のあたりをチラチラ見ている。
「ふーん」
隠そうともしない視線に何かが切れてしまい、思わず八左ヱ門の手を取った。
「お、おい!」
驚く八左ヱ門を引っ張り自室まで早歩きで連れて行く。一言も発することなく引っ張る私に焦って、「おい」とか「どうした」って言ってる。後ろから着いてきつつ、きっとお尻を見ているんだろう、この助平め。
ぴしゃり。
自室に八左ヱ門を連れ込み後ろ手で戸を閉める。
小さな光がゆらゆら揺れるだけの部屋。
「ねぇ、そんなに興味があるなら、まぐわってみる?」
「!は?!」
みるみるうちに顔を赤くして動揺する八左ヱ門。
「お、お前何言ってんだ、風呂でのぼせたのか?俺は戻るぞ!」
慌てて私を押し退け戸を引こうとするがそうはさせない。
八左ヱ門の着物を引き顔を寄せる。
「本気で言ってるよ?」
ごくりと唾を飲む音。そして、
「お前、もしかして夕方のこと聞いてた?」
静かに頷く。
傷ついた。責任をとって欲しい。どうしていいかわからない。子供じみた誘惑。
「まぐわりたいんでしょ?しようよ」
八左ヱ門は息を吐き、
「嬉しい。んだけど、俺はこういうのはきちんとしたい」
と、至極真面目な顔で言った。
「どういうこと?」
「ちゃんと恋仲なり夫婦なりになってから、冰琉を抱きたい」
と、はっきり言った。あんなに下世話な話で盛り上がってたくせに実際は私とはできない。
「何それ...」
八左ヱ門は私の手を取り、さっきよりもっと真剣な顔で言った。
「だから、俺と恋人になってください!」
「...は...!?」
今度は私が赤くなる番だ。
こうして、降って沸いたような告白から1ヶ月。もちろん私たちは恋仲になった。
「でも、すごく意外だったよ。ハチって三禁守れる男だったんだ」
「失礼なやつだなー。伊達に五年生やってるわけじゃないぞ。...でも正直あの時は危なかった」
なんせ下ネタで友達と盛り上がった直後だ。その張本人に寝巻き姿で誘われたのだ。
「もっと獣みたいにワーッって抱かれるのかと思った」
「そうされたい?」
ニヤニヤと下から顔を覗く八左ヱ門。
もっと意外なことに、恋人となった後も八左ヱ門は手を出してくることはなかった。もちろん冰琉を同級生とネタにすることもなくなった。あるのは軽い口吸いくらい。それも冰琉からねだることが多い。
「大事にするから」
そう言って前を向く。
「ありがとう、ハチ。嬉しいよ」
「でもオカズにはしてる」
「!!」
にぃっと悪戯っ子のような顔でそんな事を言われれば、私だってと対抗したくなる。
「私もハチをオカズにする!」
「何それ見せて」
「馬鹿!!」
まだしばらくこんな日々が続きそう。
〜次ページ後書き〜
事務仕事を終え長屋の裏庭を掃き掃除している時のことだ。耳を疑うような、というか今も信じられないが、過去最高に酷い台詞を聞いてしまった。
その台詞の主は竹谷八左ヱ門その人。私の想い人だった。
「ハチ、声がデカい」
冷静に制すのは三郎、呆れつつも赤くなっているのは雷蔵だ。五ろはいつも下らない話に花を咲かせていると勘ちゃんが言っていたっけ。
「あの胸、尻!ほっそい腰!この前冰琉が私服で居たのを見たか?俺はきっとあいつを抱きしめたら上と下の柔らかさと弾力に溺れるっっ...あれはもう..!」
「八左ヱ門、三禁は?」
「いや、わかってるよそれは!俺は想像上の話をしているだけで、」
「ハチ。詳しくは部屋で聞こうじゃないか」
3人で肩を寄せて長屋に入って行ってしまった。
盛大にため息を吐く私。
思春期の男が何に興味があるかなんて分かりきってる。こんな下世話な話を聞くのが初めてなほど初心でもない。
でも、好きな人に自分の性的な部分を噂されるのは傷つく。さっさと掃除を済ませて今日は早めに自室に戻りたい。
夕食もそこそこに、お風呂はくのたまの方を借り自室のある長屋まで足早に戻ろうとしていた。
「今ごろ何してるのかな」
ぽつりと呟く。まだしょうもない話してたりして。
「冰琉?」
「!」
ばったり八左ヱ門に出くわした。
「...風呂上がり?」
しまった。私服どころか寝間着で体の線が丸わかり。
「そうだよ」
八左ヱ門は私の胸と腹のあたりをチラチラ見ている。
「ふーん」
隠そうともしない視線に何かが切れてしまい、思わず八左ヱ門の手を取った。
「お、おい!」
驚く八左ヱ門を引っ張り自室まで早歩きで連れて行く。一言も発することなく引っ張る私に焦って、「おい」とか「どうした」って言ってる。後ろから着いてきつつ、きっとお尻を見ているんだろう、この助平め。
ぴしゃり。
自室に八左ヱ門を連れ込み後ろ手で戸を閉める。
小さな光がゆらゆら揺れるだけの部屋。
「ねぇ、そんなに興味があるなら、まぐわってみる?」
「!は?!」
みるみるうちに顔を赤くして動揺する八左ヱ門。
「お、お前何言ってんだ、風呂でのぼせたのか?俺は戻るぞ!」
慌てて私を押し退け戸を引こうとするがそうはさせない。
八左ヱ門の着物を引き顔を寄せる。
「本気で言ってるよ?」
ごくりと唾を飲む音。そして、
「お前、もしかして夕方のこと聞いてた?」
静かに頷く。
傷ついた。責任をとって欲しい。どうしていいかわからない。子供じみた誘惑。
「まぐわりたいんでしょ?しようよ」
八左ヱ門は息を吐き、
「嬉しい。んだけど、俺はこういうのはきちんとしたい」
と、至極真面目な顔で言った。
「どういうこと?」
「ちゃんと恋仲なり夫婦なりになってから、冰琉を抱きたい」
と、はっきり言った。あんなに下世話な話で盛り上がってたくせに実際は私とはできない。
「何それ...」
八左ヱ門は私の手を取り、さっきよりもっと真剣な顔で言った。
「だから、俺と恋人になってください!」
「...は...!?」
今度は私が赤くなる番だ。
こうして、降って沸いたような告白から1ヶ月。もちろん私たちは恋仲になった。
「でも、すごく意外だったよ。ハチって三禁守れる男だったんだ」
「失礼なやつだなー。伊達に五年生やってるわけじゃないぞ。...でも正直あの時は危なかった」
なんせ下ネタで友達と盛り上がった直後だ。その張本人に寝巻き姿で誘われたのだ。
「もっと獣みたいにワーッって抱かれるのかと思った」
「そうされたい?」
ニヤニヤと下から顔を覗く八左ヱ門。
もっと意外なことに、恋人となった後も八左ヱ門は手を出してくることはなかった。もちろん冰琉を同級生とネタにすることもなくなった。あるのは軽い口吸いくらい。それも冰琉からねだることが多い。
「大事にするから」
そう言って前を向く。
「ありがとう、ハチ。嬉しいよ」
「でもオカズにはしてる」
「!!」
にぃっと悪戯っ子のような顔でそんな事を言われれば、私だってと対抗したくなる。
「私もハチをオカズにする!」
「何それ見せて」
「馬鹿!!」
まだしばらくこんな日々が続きそう。
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