鈍感と鈍感 episode2
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
閻魔庁
「あれ?柚ちゃん衆合地獄に視察じゃなかった?」
『そうなんですが、鬼灯様に呼び出しを受けまして……私何かミスしたかなと』
「特にそんなことは言ってなかったけど」
『尚更、怖いんですけど』
キィという音を立てて扉が開いき鬼灯に続き唐瓜、茄子が入ってきた。
『唐瓜君に茄子君?どうしたの?』
「えっと、柚さんが怒っ「お二人が柚さんの仕事振りを見学したいとのことでしたので連れてきました」
茄子を遮り鬼灯が言葉を続け、唐瓜は茄子の頭をこずく。
『そうだったんですね。てっきり何かミスをしてしまったのかと思いました』
「貴女がミスなんて、仕事に関しては信頼していますので」
『鬼灯様ぁああ』
飛びついてきた柚を容赦なく金棒で叩き落とす。
『いたい……』
「仕事振りを褒めただけですので、調子に乗らないように」
『えー、少しくらいご褒美くれたっていいじゃないですか……』
頬を膨らませて拗ねてると、鬼灯がため息をつきしゃがみ込んだ。
「……褒美が私に抱きつくだけでいいのですか?」
『え』
あまりに突拍子もない、普段の鬼灯なら絶対口にしないその言葉に驚きのあまりその後の言葉が紡げなかった。
ただただ鬼灯の顔をみることしか出来なかった。
「……私に抱きつくだけでいいんですね?」
何も答えない柚の顎を掴み自分に向かせ続けざまに聞く。
どうなんです?と聞かれ自分の脳内をフル回転させ答える。
『え、え、えと、、ち、ちゅーもしたいです』
「いいですよ」
不敵な笑みを浮かべ柚に近づく鬼灯。
それをオロオロと瞳を動かし焦る柚。
あと少しで唇が重なろうとした時、鬼灯が手を離し柚の顎は思い切り床にあたった。
「なんて、人前でするわけないでしょう」
『あいたっ』
倒れている柚をよそに鬼灯は立ち上がり、手をはたく。
「よかった、ワシらがいること忘れてるのかと思った」
「ど、どきどきしたぁ」
「生ちゅー見たかったなぁ」
「ほらほら皆さん、そろそろ亡者が来るので柚
さんのお仕事拝見しましょう」
その後は1人目2人目と亡者が来たがいつも通りの仕事振りで3人の見たいものではなかった。しかし、3人目の亡者が来た時だった。
「お前は過去に何度も犬猫を虐待し、あまつさえ世話が面倒だからと殺すとは何事か‼裁きを言い渡す、不喜処地獄‼連れていけっ」
「ぁあ!?人も殺してねぇのになんで地獄になんてっ」
亡者は暴れて拘束していた獄卒鬼を振り払い扉に向かって走っていきドアに手をかけた瞬間。
ドンッと大きな音と一緒に亡者の悲鳴が響き渡る。
柚の金棒が亡者の手にヒットしていた。
手が金棒の下敷きになってそれをどかすことも出来ずに痛みに悶えている、後ろから金棒を投げた張本人がゆっくり近づいてき金棒を尚押さえつける。
亡者の悲鳴が一層響く。
『テメェ動物たちに手ぇ出して、ただで済むと思っとんのか』
「ヒッ」
『気ぃ失うまで付やってやるよ、、、楽しみだなぁ』
「お、おに‼‼」
『鬼ですけど?』
何ども鈍器で殴る鈍い音が亡者の声がしなくなるまでなっていた。
その間柚は無表情で唐瓜と茄子は恐怖で震えていた。
「いつ見てもいいですね」
「柚さんって怒らせたらいけないやつじゃ…」
「なんか鬼灯様見てるみたい」
動きのなくなった亡者を見て獄卒鬼に連れて行くよう命じる。
『動物虐待反対』
満面の笑みで金棒を担いで見せた。
そのまま唐瓜と茄子に向き。ごめんね、怖かったよね。と話しかける。
「いえっ獄卒の在り方を改めて考えさせられました‼」
「鬼灯様みたいでした‼」
『ありがとう、照れるなぁ』
鬼灯が両手を叩き、声をかける。
「はいはい、これにて見学は終了になります」
「「ありがとうございました」」
「柚さんはこのあと一緒に衆合地獄の視察に行きます」
『分かりました』