鈍感と鈍感
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『んーよく寝たぁ』
「それは良かったですね」
『はいっ……って、えええええええ‼‼』
「朝からうるさい」
『すみません、ってそんなことより何でうちの部屋に!?』
「貴女のではなく、私の部屋です」
『え、』
周りを見渡すと確かに自分のものでないものばかりで自分の部屋ではない事に気が付いた。
しかし今はそんなことより、鬼灯様と添い寝をしていたという事実に驚きとときめきを隠せないでいた。
「柚さん」
『鬼灯様……』
横になり私を見上げている鬼灯様。
それを上から見ている私。幸せ。
「前、肌蹴てますよ」
『え、あっ!!お見苦しいものを』
急いで浴衣の前を閉じる。
そこでふと我に返り思った。
あれ?一緒に寝たんだよな。
いつもなら叩き起こされると思うんだけど。
『あの、何故起こされなかったのですか?』
「はい?」
『いえ、邪魔だとすぐに起こされそうだったので』
「あまりに気持ち良さそうに寝ていたので起こしたらバチがあたりそうで」
『そうだったんですね、ご迷惑おかけしました』
「そうお思いなら早く自室に戻って下さい。あと1時間で出勤時間ですよ」
『ピョッ‼失礼しますっ』
ドタバタと勢いよく部屋から飛び出していった柚。
本当に、無自覚もいい加減にして欲しいものです。
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