鈍感と鈍感
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
仙桃の木がそこら中に植わっており。
近くには白い頭巾をした白兎が仕事をしたり、寝たり草を食べたりしていた。
極楽満月堂
中国の吉獣、白澤様の漢方のお店。
『白澤様~入りますよ』
ノックをしドアを開けると白澤様の代わりに見知らぬ人がいた。
「いらっしゃいませ。白澤さんならもうすぐ戻ると思いますよ」
『そうですか、あの~新人さん?』
「はい、つい最近から働かせて頂いてる桃太郎と言います。」
『ああ‼鬼灯様の言ってた新人さんですね。私は柚と言います。気軽に柚とか柚ちゃんとか呼んで下さい』
「僕もなんか適当に呼んでもらって大丈夫です」
『じゃあ、桃くんでっ』
「はい‼」
ガチャリと扉が開き、白澤様が帰ってきた。
「ただいまぁ。あ、柚ちゃんいらっしゃい」
『おかえりなさい、お薬貰いに来ました』
「はーいよ、それにしても相変わらず可愛いね」
白澤様は私に後ろから抱きつく。
そのまま耳元で話すから少しこしょばい。
『こしょばいです』
「えぇ、感想それだけ?」
『かゆいです』
「ほかに何かもっとこう、ないの?」
『はぁ、鬼灯様に同じことされたいなぁ。と思ったぐらいですかね』
「うわぁ、なんかそれ腹立つなぁ。ま、いいけど」
白澤様はそう言って私の持ってた紙を取って、薬を用意し始めた。
っその様子を見ていた桃君が「いつもあんな感じなの?」と大層驚いている。
『超がつく女好きだからいつもこんな感じですよ』
「慣れてるんだね」
『桃君も慣れるよ。あと3日ぐらいで』
「え、具体的」
「柚ちゃん、用意出来たよ」
『ありがとうございます』
準備してもらった薬を、自分のバックへ直す。
『じゃあまた来ます。ありがとうございまいた』
「うんっまたね」
「今度またゆっくりお茶でも」
『はい‼』
ドアに手をかけ思い出した。
『あ‼白澤様、忘れてたっ』
「ああ、そうだったね」
白澤様の元へ戻り、頬にキスをする。
白澤も柚の頬にキスを返す。
「え、何してるんですか」
「『挨拶』」
「は?え??」
『ずっとしてるからしないと違和感があるんだよね。ご飯食べる時にいただきます。って言わないとなんか変な感じするあれみたいな感じ』
「習慣みたいになってるからなぁ、まぁ仕込んだのは僕だけど」
「最低だ。でも鬼灯様このこと知ってるんですか?」
「『知らない』」
「え」
『言うタイミングというか、別に言う必要ないかなって』
「言うつもりはあったんだ。それされると多分僕死ぬからやめてね」
『別に大丈夫ですよ。うちのことなんて部下にしか思ってないから』
「でも、ダメだからね」
「はいはい、じゃあ今度こそ、ばいばい」
手を振りながら走り去ってく柚を2人は眺めていた。
「白澤さん、本当に大丈夫なんですか?」
「鬼灯の事?大丈夫大丈夫、柚ちゃんからは絶対に言わないから」
「いや、それもですけど。それより、いつか本人の前でしてしまった時の方が恐ろしい気がする」
「……考えたくないな」