8.警告
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
家に着き、準備されていたご飯を食べてから風呂に入る。
髪の毛を乾かし、明日の支度をしてベッドに横になる。
あ、こゆんからメッセージだ。
LINEを開き確認すると、大丈夫?と書かれた猫のスタンプが送られてきていた。
"回復したから明日もいつも通り学校に行くよ"とメッセージを送る。
どうせ、明日はテストの返却と回答の説明がメインでそんなに大変じゃないし。
スマホを充電し、目を閉じる。
はぁ、疲れた。
冬休みまであと2日。
それまでがんばろ……。
「唯ちゃん、おはよー!」
次の日。
学校に着きスリッパに履き替えたところで後ろから声をかけられた。
「雨宮君、おはよう。」
ブレザーを手にして顔を赤くしている雨宮君。
息が少し上がっていて、肩を揺らしている。
「走ってきたの?」
「うん、さっき朝練終わったところ。いっつもギリギリまでやるから、着替えたらダッシュしないとなんだよー。」
「そう、なんだ。もう少し余裕が欲しいよね。」
「ほんとだよー。昨日の練習も寒くて…あ、そういえば昨日原田君と話した…んだけど……。」
ハル君の名前が出てドクッと心臓から音が鳴る。
まただ。
ハル君の名前が出ると息が出来なくなったみたいに苦しくなる。
顔を伏せた私を見て、雨宮君は言葉につまる。
立ち止まった私に合わせるように雨宮君の足も止まる。
「……唯ちゃん、興味無いか。あんまり接点無かったって言ってたもんね。」
これはどっちなのだろう。
雨宮君が何を考えてるか全然分からない。
「原田君って中学で結構目立ってた方?」
「まぁ…そうだと思う。」
同級生以外からも人気あったし。
「やっぱり?そんな感じした。」
「……。」
「あー、ごめん。中学の話しはやめよっか。」
ん…?
焦ったように小さくなる雨宮君の声。
そんな彼の方へと顔を上げると目が合った。
「高校でさ、きっと新しい思い出増えるし、行事も来年たくさんあるし…楽しんでこ~的な?」
………。
なんでそんな言い方するの?
やっぱり昨日、ハル君から中学での話しを聞いたから?
いや……。
過去のことを知られるのも。
分かったような話しをされるのも。
これ以上、踏み込まれたくない。
また雨宮君から顔を背けた瞬間、警告音が鳴って繋がっていた線が切れたような気がした。
「なんで、人のこと探ったりするの?他人に干渉するのって楽しい…?」
「……唯ちゃん?」
「私のこと知って嘲笑ってるの?……もう、雨宮君と話したくない。」
きょとんと固まっている雨宮君の横をすり抜けて歩き出す。
勢いのままそう言ってしまった。
―――――――――――――
教室へ入るとこゆんが微笑みながら手を上げている。
それに応えるように私も手を振り自分の椅子に座った。
授業が始まり受け取った数学のテストに目を向ける。
そういえばここ、教わったところだ。
丸が付けられた回答。
雨宮君のおかげなのに。
私、何やってるんだろう。
八つ当たりして、バカみたい……。
「唯、ご飯行こ?」
「うん。」
午前中の授業が終わり昼休みになる。
こゆんと2人でまた保健室へと向かう。