5.思考
夢小説設定
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「え、唯大丈夫?…なんかあった?」
「まさか、また変な人に絡まれた?そいつぶん殴ってくるよっ!」
2人の顔を見たら安心して、急に涙が溢れそうになる。
それをぐっと堪えていたら隣にいた美姫も心配してくれたようで私の顔を覗き込む。
「…絡まれた!雨宮君にっ!!」
「「えっ??」」
「ミナトとは顔見知り程度って昨日言ってたじゃん!ミナトに何されたのっ!」
かっと目を見開いた美姫が私の肩を掴む。
「そうだけど。学校での用事を済ませたら雨宮君とばったり会って……。一緒に勉強することになっちゃって……。」
「勉強したの?2人で…?」
こくりと頷けば2人は顔を見合わせる。
「で、数学を教えてもらった。」
「「……それだけ?」」
「…うん。後、名前で呼びたいって言うから……。」
「なんだ…。襲われたのかと思った。」
美姫は安心して肩を掴んでいた手を離す。
「なんだ、じゃないよ!絶対私より頭良いのに、教えて欲しいところがあるとか言っちゃって!…その説明もろくに聞いてないみたいだったし……。」
「ミナトはいつもそんなんだよ。気にしてたらキリがない。」
そう、なのか…。
私が考えすぎなだけ?
「妙に距離も近いしさ…。」
「それは私も思ったよ。馴れ馴れしいかなって……。」
だよね。
ヨータとは違って鋭そうで……。
何を考えているか読めないし。
「まぁミナトだし?……適当に無視してOK!」
美姫は一瞬表情を曇らせたが、直ぐに笑顔になり…思い出したように口を開いた。
「あ、それより。明日の放課後は6組で勉強会するけど唯はどーする?
「ずっと静かなところだと、お互い質問出来ないし…。今日みたいに混んでるとまとまって座れないかもしれないから。」
「そっか。こゆんも行く?」
その問いにこゆんは頷いた。
「6組……。」
目立つ生徒も多いけど…こゆんと美姫が一緒なら大丈夫か。
私も参加する、と伝えれば"煩い人達はすぐ帰るから大丈夫"ってヨータが言ってたよとこゆんが小さい声で呟く。
なら安心かな。
もし人が多かったら2組に移動すればいいし。
電車から降り、私の家の近くまで3人で一緒に歩く。
「試験終わったらまたバイト沢山入れるから帰りバラバラになるけどさ…。こゆんと唯、2人ウチの店食べにおいでよ♡」
美姫のバイト先はハンバーガー屋でオシャレな雰囲気が人気でいつも若い人達で賑わっている。
店の外にまで並んでいることもあったりするので、気にはなっていたのだが今まで入れずにいた。
「ん~。あの店、敷居高いからなぁ。1000円越えのハンバーガーは勇気がいる。」
「1000円越えか…。気軽には行けないね。」
友達と出かけるときは相談すればお小遣いを増やしてくれるので、今までバイトしたことは無い。
高校生が出来るバイトも限られてるし、コンビニのレジやファミレスのウェイトレスはどうしても苦手なので気が進まない。
「店長に言ったら割引してくれるから♪ダイジョブ、ダイジョブ。来にくかったらヨータも誘うとかどう?」
割引してくれるなら有難いし、ヨータと3人なら楽しめそうだ。
こゆんも同じことを思っているようで微笑んでいる。
その後も他愛のない話しで盛り上がり、私は2人に手を振り帰宅した。