俺の嫌いな幼馴染
俺には世界で1番嫌いな幼馴染が居る。
口煩くて、しつこくて、無駄にモテて、運動神経が良くて、勉強もできる。
その綺麗な顔とは反対に口が悪く、モテる癖に彼女を作らない。
俺には無いもの全てを持っているこの幼馴染が俺は大嫌いだった。
「俺はお前が嫌いだ」
「へぇ」
それに加えこの反応の薄さ、俺が何度嫌いと言ってもこの男は気にする素振りも見せずへぇと一言言うだけ。
ただ単に俺に興味が無いだけだったとしても、この反応はあんまりだった。
一生好きになる事は無い、なる気もない、なろうとも思わない。
これが俺達の関係性
だった。
1/1ページ