つぶやき
日々(神夢・社パロ)
2022/01/12 08:22夢つぶやき
多く忙しいと書いて『多忙』と言います。先週の仕事始めから今日の今日まで仕事漬けになっている、今の私のことをこのように言います。仕事さんさぁ…年初めからこんなに本気出さなくてもいいんだよ?いや、年末の時からすでにこの兆候はあったんだけど、まさかここまで本気出されるとは思わなかったよ。私はデスクの上に裏返しで置いてあるスマホを手に取り、クルッと画面をこちらに向けた。ホーム画面には23時手前の時刻表記と、新着メッセージあり、の文字。
「きっと宗一郎くんだ…」
案の定LINEを開くと1番上のトーク欄に愛しい人の名前。私の彼氏である宗一郎くんからのメッセージが未読になっている。パソコンをシャットダウンしながらそのLINEのメッセージを開封した私は、バタバタと帰り支度を急ぐのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「宗一郎くん?!」
自宅の玄関の鍵を開けると同時に大きな声をあげた私は、ブンブンと靴を投げるようにして脱ぐ。まるで学校から帰ってきた小学生の男の子のように。
いや、言い訳させてね?いつもはちゃんとお上品に靴を脱ぐし、なんならちゃんと揃えて向きも変えるよ?じゃあどうして今こうなっているのかって?それはーーー
「おかえり」
リビングへのトビラを勢いよく開くと、そこには両手を広げて優しく微笑んでいる宗一郎くんの姿。ね?こんなの靴なんてぶん投げちゃうでしょ?先程社内で見たLINEは『家に行くね』というメッセージだったのだ。
「遅くまでお疲れ様」
宗一郎くんの腕の中、彼の優しい言葉に私はうるうると視界が滲んでいくのがわかった。人間疲れている時に優しい言葉をかけられると泣きたくなるものだ、ましてや心の支えである人の言葉なんて涙腺崩壊の案件だよ。
「泣いてるの?」
「な、泣いてません!」
嘘とわかる嘘に宗一郎くんはクスクスと笑いながら、私の頭を優しく撫でてくれる。その大きな手はギチギチに固まった冷たい私の心を一瞬でほぐしてくれる魔法の手だ。
それから宗一郎くんが作ってくれたご飯を食べ終え、あまり大きいとは言えないリビングのソファに2人で座ると、自然にピタリと身体はくっつく。
「宗一郎くん、来てくれてありがとう」
「オレの充電の為、だよ」
「お互い満タンになったね」
「今はね、オレ燃費悪いからさ」
「ふふ、それは奇遇だね。私も燃費あんまり良くないよ」
忙しさの中でもいつも私たちの心の中にはお互いの存在がいる、ただそれだけでも幸せなことだけれど、やっぱりこうやって直に体温を感じていたいよね。そばにいたい、触れ合いたい……そう思うことは自然な事だ。だって大好きな人なのだから。
「やっぱり一日の終わりに充電って必要だと思わない?」
宗一郎くんはそう言うと、テレビへ向けていた身体を隣に座っている私の方へと向ける。なんとなくそれにつられて私も身体の向きを宗一郎くんへと向け、2人は向かい合わせになった。すると、私の両手が優しく大きな手に包まれる。
「だから、一緒に暮らさない?2人で」
「え?」
「おはようとおやすみを毎日言いたいんだ」
些細なことだけど、あなたとならとても贅沢な事になるのは間違いなしーーー。
「きっと宗一郎くんだ…」
案の定LINEを開くと1番上のトーク欄に愛しい人の名前。私の彼氏である宗一郎くんからのメッセージが未読になっている。パソコンをシャットダウンしながらそのLINEのメッセージを開封した私は、バタバタと帰り支度を急ぐのだった。
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「宗一郎くん?!」
自宅の玄関の鍵を開けると同時に大きな声をあげた私は、ブンブンと靴を投げるようにして脱ぐ。まるで学校から帰ってきた小学生の男の子のように。
いや、言い訳させてね?いつもはちゃんとお上品に靴を脱ぐし、なんならちゃんと揃えて向きも変えるよ?じゃあどうして今こうなっているのかって?それはーーー
「おかえり」
リビングへのトビラを勢いよく開くと、そこには両手を広げて優しく微笑んでいる宗一郎くんの姿。ね?こんなの靴なんてぶん投げちゃうでしょ?先程社内で見たLINEは『家に行くね』というメッセージだったのだ。
「遅くまでお疲れ様」
宗一郎くんの腕の中、彼の優しい言葉に私はうるうると視界が滲んでいくのがわかった。人間疲れている時に優しい言葉をかけられると泣きたくなるものだ、ましてや心の支えである人の言葉なんて涙腺崩壊の案件だよ。
「泣いてるの?」
「な、泣いてません!」
嘘とわかる嘘に宗一郎くんはクスクスと笑いながら、私の頭を優しく撫でてくれる。その大きな手はギチギチに固まった冷たい私の心を一瞬でほぐしてくれる魔法の手だ。
それから宗一郎くんが作ってくれたご飯を食べ終え、あまり大きいとは言えないリビングのソファに2人で座ると、自然にピタリと身体はくっつく。
「宗一郎くん、来てくれてありがとう」
「オレの充電の為、だよ」
「お互い満タンになったね」
「今はね、オレ燃費悪いからさ」
「ふふ、それは奇遇だね。私も燃費あんまり良くないよ」
忙しさの中でもいつも私たちの心の中にはお互いの存在がいる、ただそれだけでも幸せなことだけれど、やっぱりこうやって直に体温を感じていたいよね。そばにいたい、触れ合いたい……そう思うことは自然な事だ。だって大好きな人なのだから。
「やっぱり一日の終わりに充電って必要だと思わない?」
宗一郎くんはそう言うと、テレビへ向けていた身体を隣に座っている私の方へと向ける。なんとなくそれにつられて私も身体の向きを宗一郎くんへと向け、2人は向かい合わせになった。すると、私の両手が優しく大きな手に包まれる。
「だから、一緒に暮らさない?2人で」
「え?」
「おはようとおやすみを毎日言いたいんだ」
些細なことだけど、あなたとならとても贅沢な事になるのは間違いなしーーー。