つぶやき
あくび(神夢)
2021/06/03 14:48夢つぶやき
ポカポカと陽気が気持ちいいこの季節、ただでさえお昼明けは眠くなるというのに……この気持ちの良い暖かさは反則じゃない?
昼休憩から戻った私は、フワフワと身体が浮くような感覚を覚えるぐらいに眠気のピークをむかえていた。
そして案の定、大きなあくびをしてしまう。手で口をおさえることすら忘れてしまった愚かな私はその醜態を大好きな人に見られてしまったのだ…。
「大きなあくびだね」
目の前にあるパソコンの向こうからクスクスと笑いながら聞こえてきたその声に、私は今更ながら慌てて口を手で隠す。完全に手遅れだけど。
だけど多少の抵抗はしたいじゃない。
だって…こんな恥ずかしい姿を大好きな神さんに見られてしまったんだもん。ミジンコぐらいの抵抗ぐらいさせてよ……。
「す、すいません…」
「いや、わかるよ。この時間は眠くなるよね」
私はこれでもかと言うぐらい小さく縮こまり、恥ずかしさのあまり今にも消えてなくなりたかった。というよりも、神さんの記憶からさっきの私の姿を消し去って欲しい!!!
「そういえばさっき課長から電話きて、これからお土産買って出先から戻るって言ってたよ」
「え?!ホントですか?!?!」
「あはは、どうやら目が覚めたみたいだね」
「あ……」
どうして私はこうなってしまうのだろう。
好きな人の前でぐらい素敵な女性でいたいのに。こうして簡単にボロが出てしまうのだ。
ほら、神さんってばまだ笑ってる……。
「ホントに可愛いね、そういうとこ。オレ好きだな」
……え?好き?
好きって、あの好き?
いや、落ち着け私。勝手に勘違いして舞い上がるな。あの神さんだよ?社内で「付き合いたい人ランキング」の上位に入っている神さんだよ?
そんな素敵な人が私に今「好き」って言った?
気のせいじゃないよね?だって心無しか周りから痛いほど視線が突き刺さっているんだもの。中には女性職員からの殺気立っている視線もあるよ…。
「神さん、お客様です」
「あ、今行きます」
神さんはそう言って自分の席から立ち上がった。そして一言置き土産を置いていった。
「さっきのあくびも可愛かったけどね」
昼休憩から戻った私は、フワフワと身体が浮くような感覚を覚えるぐらいに眠気のピークをむかえていた。
そして案の定、大きなあくびをしてしまう。手で口をおさえることすら忘れてしまった愚かな私はその醜態を大好きな人に見られてしまったのだ…。
「大きなあくびだね」
目の前にあるパソコンの向こうからクスクスと笑いながら聞こえてきたその声に、私は今更ながら慌てて口を手で隠す。完全に手遅れだけど。
だけど多少の抵抗はしたいじゃない。
だって…こんな恥ずかしい姿を大好きな神さんに見られてしまったんだもん。ミジンコぐらいの抵抗ぐらいさせてよ……。
「す、すいません…」
「いや、わかるよ。この時間は眠くなるよね」
私はこれでもかと言うぐらい小さく縮こまり、恥ずかしさのあまり今にも消えてなくなりたかった。というよりも、神さんの記憶からさっきの私の姿を消し去って欲しい!!!
「そういえばさっき課長から電話きて、これからお土産買って出先から戻るって言ってたよ」
「え?!ホントですか?!?!」
「あはは、どうやら目が覚めたみたいだね」
「あ……」
どうして私はこうなってしまうのだろう。
好きな人の前でぐらい素敵な女性でいたいのに。こうして簡単にボロが出てしまうのだ。
ほら、神さんってばまだ笑ってる……。
「ホントに可愛いね、そういうとこ。オレ好きだな」
……え?好き?
好きって、あの好き?
いや、落ち着け私。勝手に勘違いして舞い上がるな。あの神さんだよ?社内で「付き合いたい人ランキング」の上位に入っている神さんだよ?
そんな素敵な人が私に今「好き」って言った?
気のせいじゃないよね?だって心無しか周りから痛いほど視線が突き刺さっているんだもの。中には女性職員からの殺気立っている視線もあるよ…。
「神さん、お客様です」
「あ、今行きます」
神さんはそう言って自分の席から立ち上がった。そして一言置き土産を置いていった。
「さっきのあくびも可愛かったけどね」