つぶやき
愛しい
2021/04/07 08:29夢つぶやき
あなたの日々の疲れを癒すものはなんですか?
美味しいもの?睡眠?お酒?買い物?
それとも愛する人と過ごす時間?
「……い、おい。ちゃんとベッドで寝ろよ」
その声で私はハッと目を覚ます。
目の前には愛しの彼氏、洋平が私の顔を困ったように笑いながら覗いている。
「……私、寝てた?」
「あぁ。もうオレも寝るから寝室行こうぜ」
洋平に手を引かれ、私たちは寝室へとやって来た。そして倒れ込むように私はベッドへと身体を投げ出す。
ここ1ヶ月、私の身体も頭も悲鳴をあげていた。ただ今絶賛仕事の繁忙期、いわゆる多忙。というやつなのだ。
職場に出勤して帰るまで時計の針が1周するなんて当たり前で、家に帰ってきてもすぐにお風呂に入って眠る。そんな日々が続いているのだ。
「飯ぐらいちゃんと食べてくださいな」
なんて同棲中の洋平に怒られる事もしばしばある。
彼は本当にできた男で先に家に帰ってきていたら晩御飯の支度から後片付け、なんなら洗濯をしていてくれる事も……
「2人とも仕事してんだし、お互い様だろ?」
そう言ってやさしく頭を撫でてくれる、そんな洋平が大好き。
「あ~~~プラネタリウム行きたいなぁ!」
私は星を見るのが好きで、洋平と初めて行ったデートもプラネタリウムだった。
なんてベタな女なのだろう。でも、星が好きな女の人なんてきっとたくさんいるよね。
このご時世なかなか空を見上げてもキレイに星を見ることが出来なくなったので、今でもたまにプラネタリウムまで行って星を見るのだ。
が、最近は滅多に行くことが出来ないでいるので…私の星を見たい欲求は高まるばかりだった。
「もう少しで落ち着くのか?仕事」
「うん、今週頑張れば落ち着くよ」
「そっか、頑張れよ」
寝ながらぎゅっと洋平の腕の中に包み込まれ、私は秒で夢の中へと落ちていくのだった。
ーー数日後ーー
「ただいまぁぁぁ!!」
「おかえ……おっと」
私は仕事から帰ってきて部屋に入るなり、先に家にいた洋平にガバっと抱きつく。
「終わった!終わったよぉ!繁忙期が終わったよぉぉぉ!!」
ようやく終わった繁忙期にテンションマックスの私は全ての力を洋平にぶつける。
そんな私を洋平は笑いながら「おつかれさん」と言って抱きしめ返してくれる。
「明日休みだろ?」
「うん」
「飯食ったらちょっと出かけねぇ?」
「どこ?」
「いーところ」
洋平が作ってくれた私の好物を食べたあと、私たちは洋平の車に乗り込んだ。
そして洋平は行先も告げずに車を走らせる。
「ねぇどこ行くの?」
「まぁまぁ、慌てんなって」
車を30分ほど走らせ、着いた先はーーーー
「え…なにここ」
「無料のプラネタリウムでわりぃね」
空を見上げると満天の星空。
こんなに綺麗で澄んだ星空を見れるなんて……
「天然のプラネタリウムもいいもんだろ?」
私の頭の上にポン、と手を乗せて洋平は笑う。
いつもそう。
どうしてこの人はこんなにも私を喜ばせてくれるんだろう。どうしてこんなにも愛してくれるんだろう。これ以上の幸せなんてない、本気でそう思えるほどに。
「洋平、ありがとう」
「おう。映画とかドラマだったらここで流れ星とか出んだろうな」
「あはは。そう現実はうまくいかないよ」
「まぁな……でもさ」
洋平は私の目の前に何かを差し出す。
それは小さな小箱で、パカっと洋平がそれをあけると中には指輪が入っていた。
それこそまさに映画やドラマで見たことがあるシーンだ。
「こーゆー演出ぐらいはできるんだぜ?」
涙で目の前が歪んでいる中、ちょっと照れたように笑う洋平の顔が見えた。
「オレと結婚してくれませんか?」
答えは決まっているーーーー。
美味しいもの?睡眠?お酒?買い物?
それとも愛する人と過ごす時間?
「……い、おい。ちゃんとベッドで寝ろよ」
その声で私はハッと目を覚ます。
目の前には愛しの彼氏、洋平が私の顔を困ったように笑いながら覗いている。
「……私、寝てた?」
「あぁ。もうオレも寝るから寝室行こうぜ」
洋平に手を引かれ、私たちは寝室へとやって来た。そして倒れ込むように私はベッドへと身体を投げ出す。
ここ1ヶ月、私の身体も頭も悲鳴をあげていた。ただ今絶賛仕事の繁忙期、いわゆる多忙。というやつなのだ。
職場に出勤して帰るまで時計の針が1周するなんて当たり前で、家に帰ってきてもすぐにお風呂に入って眠る。そんな日々が続いているのだ。
「飯ぐらいちゃんと食べてくださいな」
なんて同棲中の洋平に怒られる事もしばしばある。
彼は本当にできた男で先に家に帰ってきていたら晩御飯の支度から後片付け、なんなら洗濯をしていてくれる事も……
「2人とも仕事してんだし、お互い様だろ?」
そう言ってやさしく頭を撫でてくれる、そんな洋平が大好き。
「あ~~~プラネタリウム行きたいなぁ!」
私は星を見るのが好きで、洋平と初めて行ったデートもプラネタリウムだった。
なんてベタな女なのだろう。でも、星が好きな女の人なんてきっとたくさんいるよね。
このご時世なかなか空を見上げてもキレイに星を見ることが出来なくなったので、今でもたまにプラネタリウムまで行って星を見るのだ。
が、最近は滅多に行くことが出来ないでいるので…私の星を見たい欲求は高まるばかりだった。
「もう少しで落ち着くのか?仕事」
「うん、今週頑張れば落ち着くよ」
「そっか、頑張れよ」
寝ながらぎゅっと洋平の腕の中に包み込まれ、私は秒で夢の中へと落ちていくのだった。
ーー数日後ーー
「ただいまぁぁぁ!!」
「おかえ……おっと」
私は仕事から帰ってきて部屋に入るなり、先に家にいた洋平にガバっと抱きつく。
「終わった!終わったよぉ!繁忙期が終わったよぉぉぉ!!」
ようやく終わった繁忙期にテンションマックスの私は全ての力を洋平にぶつける。
そんな私を洋平は笑いながら「おつかれさん」と言って抱きしめ返してくれる。
「明日休みだろ?」
「うん」
「飯食ったらちょっと出かけねぇ?」
「どこ?」
「いーところ」
洋平が作ってくれた私の好物を食べたあと、私たちは洋平の車に乗り込んだ。
そして洋平は行先も告げずに車を走らせる。
「ねぇどこ行くの?」
「まぁまぁ、慌てんなって」
車を30分ほど走らせ、着いた先はーーーー
「え…なにここ」
「無料のプラネタリウムでわりぃね」
空を見上げると満天の星空。
こんなに綺麗で澄んだ星空を見れるなんて……
「天然のプラネタリウムもいいもんだろ?」
私の頭の上にポン、と手を乗せて洋平は笑う。
いつもそう。
どうしてこの人はこんなにも私を喜ばせてくれるんだろう。どうしてこんなにも愛してくれるんだろう。これ以上の幸せなんてない、本気でそう思えるほどに。
「洋平、ありがとう」
「おう。映画とかドラマだったらここで流れ星とか出んだろうな」
「あはは。そう現実はうまくいかないよ」
「まぁな……でもさ」
洋平は私の目の前に何かを差し出す。
それは小さな小箱で、パカっと洋平がそれをあけると中には指輪が入っていた。
それこそまさに映画やドラマで見たことがあるシーンだ。
「こーゆー演出ぐらいはできるんだぜ?」
涙で目の前が歪んでいる中、ちょっと照れたように笑う洋平の顔が見えた。
「オレと結婚してくれませんか?」
答えは決まっているーーーー。