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つぶやき

どんな姿でも(南夢)社パロ

2021/03/19 09:33
夢つぶやき
「綺麗」「可愛い」「好き」

こんな言葉を好きな人に言われたらさ、幸せな気分になれる事間違いないじゃん?気分上々になる事間違いないじゃん?
けど、現実はそう甘くはないものでーーーーー

「ねえっ!どぉ?!どぉっ?!」

彼氏の烈と一緒に住み始めて1年、今日も2人の愛の巣へと帰宅する。そしてすぐにリビングのソファに座ってテレビを見ている烈へと駆け寄った。
床に座り烈の太ももの上に手を乗せて、我ながら犬みたいだな…なんて思いながら。

だってどうしても感想が聞きたかったから。
久しぶりに髪をバッサリ切った私に対しての感想を。

「ええんちゃう?」

チラッと私の方を見たあと、一言だけそう言って烈は再び目の前のテレビに視線を戻した。
……え?!終わり?!それだけ?!
いや、確かにそんなに期待はしていなかったよ?!けどさぁ…もうちょいあるでしょうよ?!
私はギュッと烈の背中に手を回し、抱きついた。

「……もうちょっとなんかないんですか?!」

ふてくされながら私が言うと、烈は抱きついている私の両肩をつかみ、そっと自分から離れさせた。そして少しだけ呆れながら言った。

「アホやなぁ…自分が惚れた女はどんな姿になったって可愛いに決まっとるやろ」

「そ、そんなもんなの?」

いきなりの甘い言葉に私は照れてしまう。
きっと今の私は嬉しいやら、恥ずかしいやらで変な顔をしている事だろう。
こういうのを待っていたはずなのに、いざ言われると恥ずかしくて仕方ない。

「そうや、たとえつるっパゲになったって……いや、つるっパゲは勘弁やな」

私は思わずプッと笑ってしまった。

「どんな姿でもって言ったくせに」

その時、烈の大きな手がサラリと私の髪に触れた。そしてその手はゆっくりと唇まで移動する。

「似合うとる」

優しく微笑んだ烈はそっと私にキスをした。



追記



今回のお話からスキのお礼文を新しくしました。
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