つぶやき
彼氏(流川夢&洋平夢)
2021/02/18 11:59夢つぶやき
※流川・洋平 夢ですが、彼女はそれぞれ別人です。
彼氏彼女の役割とは?
そんな事を考えたことはありますか?
「好きなんだ」
ある日の放課後、部活をしに行くため体育館へ向かっていた流川はとあるベタなシーンに出くわした。高校生活の中でよくあるワンシーンだ。
人気の少ない廊下で1組の男女が向かい合って気まずそうに話をしている。そう、ズバリ愛の告白だ。
別に流川にとって人様の恋愛なんてどうでもいい、が、ソレが自分の大切な人、大好きな彼女だったらそうはいかない。今、まさに愛の告白を受けているのは数ヶ月前から付き合い始めた自分の彼女だったのだ。
「オレのだから」
流川は彼女の肩を抱き、目の前にいる男に睨みをきかせ牽制をした。ガタイのいい、そして校内1と言ってもいいほどのイケメンにそんな事をされるとどんな男でも多少なりともビビるだろう。
告白をした男は「わ、わるい」と言って足早にこの場を去っていた。
「る、流川くん…」
彼女は流川に肩を抱かれたまま、おずおずと自分よりかなり背の高い彼を見上げた。
こんな場面を彼氏に見られるなんてさぞかし気まずそうな表情をしているだろう、と思いきや、彼女はニコニコととても嬉しそうな顔をしている。
もちろん流川はそんな彼女に「なんで嬉しそうなんだよ」と問いかける。
「だって、彼氏って感じなんだもん」
「当たり前じゃねーか。彼氏以外なんなんだよ」
「そうなんだけど…嬉しくって」
満面の笑みで笑いかける彼女に流川はそっとキスをする。ここが学校だろうが、人がいようがいまいが、流川には関係なかった。
ーが、どうやら彼女はそうではないらしい。
「ここ廊下!人来たらどうするの?!」
再びキスをしてこようとする流川の口を彼女は手のひらで押さえ込み、必死に抵抗をみせる。
「別にいい」
流川は彼女の小さな手を自分の大きな手で包み込み、口元からどかす。そして、じっと彼女を見つめた。
「オレのもんだから」
そして再び口付けを交わすのだった。
その光景を見てしまった1人の男がいた。
彼の名前は水戸洋平。友人の部活を見に行こうと体育館へ向かっている最中に目撃をしてしまったのだ。
「ルカワも1丁前に彼氏やってんだな」
体育館でその事を仲間に話す洋平。
仲間たちはざわつき、中には「リア充め」とイライラを募らせる奴もいた。
「へぇ~、流川くんって彼女の事すっごい好きなんだね。バスケ以外興味無さそうなのに」
部活中の流川の姿を見ながら話すのは洋平の彼女。洋平と彼女は中学から付き合っており、もう2年以上の仲だった。
「ははっ、うらやましい?」
洋平が彼女を見て、笑いながら言う。あくまでもコレはおふざけのつもりだった。
すると一瞬目を丸くした彼女は次の瞬間、大きな声で笑い出した。
「なんで笑うんだよ」
困ったように眉を下げ苦笑いを浮かべた洋平が聞くと、彼女は洋平の肩に手を乗せ、彼に近づき耳元で言った。
「全っ然。だって私はそれ以上に愛してもらってるもん」
ニカッと笑う彼女に洋平は1本取られてしまった。そう、この笑顔に惚れたんだ。
ちょっと気が強くて、底抜けに明るいこの子に。どうしようもなく惚れているんだ、今なお。
「お前らさイチャつくなら、他所でやれよ」
「それな。まじで目に毒すぎる」
「もうお前らの空気感がオレらには拷問だわ」
2人の様子を見た仲間たちは口々に言いたいことを言う。そんな言葉を浴びせられた2人は「ぷっ」と吹き出して笑った。
そして洋平は彼女の手を握り、仲間たちに手を振りながら言う。
「たまにはお前らの言うこと聞いてやるよ。じゃーな」
そしてそのまま彼女を連れ去り、体育館を後にした。
「ちょ、洋平?!どこ行くの?」
「オレん家、しかねーだろ」
「……すごくいい提案だね」
「だろ?オレら気が合うな」
「あはは、これからもよろしくね」
「当たり前だろ」
2人は握った手を更に強く握り返し、歩いて行くのだった。
彼氏彼女の役割とは?
そんな事を考えたことはありますか?
「好きなんだ」
ある日の放課後、部活をしに行くため体育館へ向かっていた流川はとあるベタなシーンに出くわした。高校生活の中でよくあるワンシーンだ。
人気の少ない廊下で1組の男女が向かい合って気まずそうに話をしている。そう、ズバリ愛の告白だ。
別に流川にとって人様の恋愛なんてどうでもいい、が、ソレが自分の大切な人、大好きな彼女だったらそうはいかない。今、まさに愛の告白を受けているのは数ヶ月前から付き合い始めた自分の彼女だったのだ。
「オレのだから」
流川は彼女の肩を抱き、目の前にいる男に睨みをきかせ牽制をした。ガタイのいい、そして校内1と言ってもいいほどのイケメンにそんな事をされるとどんな男でも多少なりともビビるだろう。
告白をした男は「わ、わるい」と言って足早にこの場を去っていた。
「る、流川くん…」
彼女は流川に肩を抱かれたまま、おずおずと自分よりかなり背の高い彼を見上げた。
こんな場面を彼氏に見られるなんてさぞかし気まずそうな表情をしているだろう、と思いきや、彼女はニコニコととても嬉しそうな顔をしている。
もちろん流川はそんな彼女に「なんで嬉しそうなんだよ」と問いかける。
「だって、彼氏って感じなんだもん」
「当たり前じゃねーか。彼氏以外なんなんだよ」
「そうなんだけど…嬉しくって」
満面の笑みで笑いかける彼女に流川はそっとキスをする。ここが学校だろうが、人がいようがいまいが、流川には関係なかった。
ーが、どうやら彼女はそうではないらしい。
「ここ廊下!人来たらどうするの?!」
再びキスをしてこようとする流川の口を彼女は手のひらで押さえ込み、必死に抵抗をみせる。
「別にいい」
流川は彼女の小さな手を自分の大きな手で包み込み、口元からどかす。そして、じっと彼女を見つめた。
「オレのもんだから」
そして再び口付けを交わすのだった。
その光景を見てしまった1人の男がいた。
彼の名前は水戸洋平。友人の部活を見に行こうと体育館へ向かっている最中に目撃をしてしまったのだ。
「ルカワも1丁前に彼氏やってんだな」
体育館でその事を仲間に話す洋平。
仲間たちはざわつき、中には「リア充め」とイライラを募らせる奴もいた。
「へぇ~、流川くんって彼女の事すっごい好きなんだね。バスケ以外興味無さそうなのに」
部活中の流川の姿を見ながら話すのは洋平の彼女。洋平と彼女は中学から付き合っており、もう2年以上の仲だった。
「ははっ、うらやましい?」
洋平が彼女を見て、笑いながら言う。あくまでもコレはおふざけのつもりだった。
すると一瞬目を丸くした彼女は次の瞬間、大きな声で笑い出した。
「なんで笑うんだよ」
困ったように眉を下げ苦笑いを浮かべた洋平が聞くと、彼女は洋平の肩に手を乗せ、彼に近づき耳元で言った。
「全っ然。だって私はそれ以上に愛してもらってるもん」
ニカッと笑う彼女に洋平は1本取られてしまった。そう、この笑顔に惚れたんだ。
ちょっと気が強くて、底抜けに明るいこの子に。どうしようもなく惚れているんだ、今なお。
「お前らさイチャつくなら、他所でやれよ」
「それな。まじで目に毒すぎる」
「もうお前らの空気感がオレらには拷問だわ」
2人の様子を見た仲間たちは口々に言いたいことを言う。そんな言葉を浴びせられた2人は「ぷっ」と吹き出して笑った。
そして洋平は彼女の手を握り、仲間たちに手を振りながら言う。
「たまにはお前らの言うこと聞いてやるよ。じゃーな」
そしてそのまま彼女を連れ去り、体育館を後にした。
「ちょ、洋平?!どこ行くの?」
「オレん家、しかねーだろ」
「……すごくいい提案だね」
「だろ?オレら気が合うな」
「あはは、これからもよろしくね」
「当たり前だろ」
2人は握った手を更に強く握り返し、歩いて行くのだった。