つぶやき
見つめていたい(南夢)
2020/12/24 08:20夢つぶやき
小さい頃からの長年の片想いはだいぶ拗らせていたようで、ようやく実らせた私の初恋の赤い実は、パンパンに膨れ上がり今にも破裂寸前だった。
「じゃあ、オレら付き合えばええやん」
幼なじみの烈のそんな言葉からはじまった、私たちの男女のお付き合いは2週間を経過していた。
私は小さな頃からずっとずーーっと烈の事が好きだったので、飛び上がるほど嬉しかった。
けど…ホントに烈は私の事好きなの?
LIKEじゃなくてちゃんとLOVEなの?なんて拗らせ女は思ったりもするのです。
その為、今日も私はあつーい視線を彼に送るのだ。
向け、向け、、向け、、、こっち向け!!!
私の念…いや、想いが通じたのか部活が始まる前に部員と話をしていた烈は私に気付き、ツカツカとボールを持ったままこちらへ歩いて来た。……とても怪訝そうな顔で。
「……なんやねん」
「何でもあらへんよ」
私がニコニコしながら答えると烈は「はぁ…」
と大きなため息をついた。そして私の耳元で囁く。
「そないオレのこと好きか」
烈はニヤリと笑い、恥ずかしさのあまり何も言えない私を置いて、元いた場所へとドリブルをしながら戻って行った。
「相変わらずやな~、アイツも」
岸本がブサイクに笑いながらオレに言う。『アイツ』とはオレの幼なじみで最近彼女に昇格したアイツだ。オレの幼なじみという事もあり、中学から一緒だった岸本も知っているのだ、アイツの事を。
そしてもちろん最近付き合い始めたことも知っている。
「いつも部活見に来てもろて、あつぅ視線送られて!めっちゃ愛されてるやんか、南くぅん?可愛いなぁ??愛しの彼女はぁ~~~」
またまたブサイクなニヤケ顔でそう言いながら、肘でオレの腕をつつく岸本にオレは目潰しをした。
「何すんねん!!」と悶絶する岸本を無視してオレはアイツの方へと視線をうつした。
するとアイツは友達と話をしていて、オレへ背を向けていた。
見てへんのかい!!!!
心の中で盛大につっこんだあと、オレは思うのだった。いつも見つめてるんは自分だけやと思うなよ?ガキの頃からオレの視線はいつもお前ばかりを追っていた。
お前の目に映るように、他の男なんて目に入らんように、いつもお前のそばにおったんやからな。
そして、ようやっと手に入ったんや。
お前の嬉しそうな顔も、しょげてる顔も、怒った顔も、照れてる顔もずっと1番近くで見させてもらうで。
しかし、さっき耳元で話した時のアイツの照れた顔はくっそ可愛かったな…。
オレは思わず綻んでしまう顔を手でおさえた。
「あれれー??南くん、なんかお顔緩んでるんちゃう~~~???」
復活してきた岸本に、オレはもちろん間髪入れずにもう一度目潰しをお見舞いする。
そして、部員たちに声をかけた。
「集合や!練習はじめるで!」
「……な、なんか岸本さん「目がぁ!目がぁ!」って言うて転げてますけど」
「気にせんでええ」
永遠なんて…くっさい事は言いたないけど、これから先もずっとお前とオレはお互いの目に映っていく事だろう。
どんな時でも一緒に生きていくんやから。
絶対離さへんで。
「じゃあ、オレら付き合えばええやん」
幼なじみの烈のそんな言葉からはじまった、私たちの男女のお付き合いは2週間を経過していた。
私は小さな頃からずっとずーーっと烈の事が好きだったので、飛び上がるほど嬉しかった。
けど…ホントに烈は私の事好きなの?
LIKEじゃなくてちゃんとLOVEなの?なんて拗らせ女は思ったりもするのです。
その為、今日も私はあつーい視線を彼に送るのだ。
向け、向け、、向け、、、こっち向け!!!
私の念…いや、想いが通じたのか部活が始まる前に部員と話をしていた烈は私に気付き、ツカツカとボールを持ったままこちらへ歩いて来た。……とても怪訝そうな顔で。
「……なんやねん」
「何でもあらへんよ」
私がニコニコしながら答えると烈は「はぁ…」
と大きなため息をついた。そして私の耳元で囁く。
「そないオレのこと好きか」
烈はニヤリと笑い、恥ずかしさのあまり何も言えない私を置いて、元いた場所へとドリブルをしながら戻って行った。
「相変わらずやな~、アイツも」
岸本がブサイクに笑いながらオレに言う。『アイツ』とはオレの幼なじみで最近彼女に昇格したアイツだ。オレの幼なじみという事もあり、中学から一緒だった岸本も知っているのだ、アイツの事を。
そしてもちろん最近付き合い始めたことも知っている。
「いつも部活見に来てもろて、あつぅ視線送られて!めっちゃ愛されてるやんか、南くぅん?可愛いなぁ??愛しの彼女はぁ~~~」
またまたブサイクなニヤケ顔でそう言いながら、肘でオレの腕をつつく岸本にオレは目潰しをした。
「何すんねん!!」と悶絶する岸本を無視してオレはアイツの方へと視線をうつした。
するとアイツは友達と話をしていて、オレへ背を向けていた。
見てへんのかい!!!!
心の中で盛大につっこんだあと、オレは思うのだった。いつも見つめてるんは自分だけやと思うなよ?ガキの頃からオレの視線はいつもお前ばかりを追っていた。
お前の目に映るように、他の男なんて目に入らんように、いつもお前のそばにおったんやからな。
そして、ようやっと手に入ったんや。
お前の嬉しそうな顔も、しょげてる顔も、怒った顔も、照れてる顔もずっと1番近くで見させてもらうで。
しかし、さっき耳元で話した時のアイツの照れた顔はくっそ可愛かったな…。
オレは思わず綻んでしまう顔を手でおさえた。
「あれれー??南くん、なんかお顔緩んでるんちゃう~~~???」
復活してきた岸本に、オレはもちろん間髪入れずにもう一度目潰しをお見舞いする。
そして、部員たちに声をかけた。
「集合や!練習はじめるで!」
「……な、なんか岸本さん「目がぁ!目がぁ!」って言うて転げてますけど」
「気にせんでええ」
永遠なんて…くっさい事は言いたないけど、これから先もずっとお前とオレはお互いの目に映っていく事だろう。
どんな時でも一緒に生きていくんやから。
絶対離さへんで。