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つぶやき

年末調整(リョータ夢)

2020/12/07 11:25
夢つぶやき
師走ーーー。
まさに走り去るほどに忙しい12月…頭も身体もグルグル回って大忙しだ。
けれど、今年の12月は少しだけ楽ができそう。なぜなら、つい先日に引越しをしてきたばかりで、大掃除を手抜きできるから。それだけでいつもよりも心は軽い。

「……」

夕飯の食器洗いを終え、リビングへ戻ると何やら床に座ってテーブルの上に乗っている書類と睨めっこをしている人物が1名。それは先日から一緒に住み始めたリョータくん。
私の愛しの人だ。

「どうしたの?」

「あ、茶碗洗いありがとう!!ごめんね」

私が声をかけると、顔を上げニコニコと優しい顔を見せるリョータくん。年上なのに本当に可愛いと思ってしまう。

「…年末調整の書類?」

テーブルの上にはこの時期恒例の書類が置いてあった。社会人なら皆経験するであろう、年末調整だ。そして1度は皆「めんどくさい」と思う事だろう。
……私は毎年思ってるけどね。

「めんどくさいよね、なに、なんかわかんないとこあったの?」

私はソファに座り、前かがみになって書類を覗き込みながらリョータくんに言った。

「いや…そうじゃなくて……」

リョータくんは「はぁ…」と1つため息をつき、天井を見上げたかと思うと書類を私に見せてくる。

「やばくない?配偶者のとこに〇〇ちゃんの名前書くの、やばくね?!」

「……え、それで頭抱えてたの?」

「だってオレの妻、だよ?!……幸せすぎる」

私たちは先月に結婚をした。
お互いバタバタしていて、先日ようやく一緒に住めることになったのだ。
私が呆れていることに気がついたリョータくんは、床に座ったまま私の腰に手を回し、ぎゅっと抱きついてきた。

「ひでぇよぉ、感動してたのはオレだけぇ?!?!」

オイオイと嘆くリョータくんの頭を私は「よしよし」と撫でる。
職場で『宮城さん』と呼ばれる度に心が浮つく事は内緒にしながら。


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