つぶやき
悩み(藤真夢)
2020/10/29 13:05夢つぶやき
人は悩んだり考え事をするとなぜ眉間にシワがよるのだろう…。そうしたくてしてる訳じゃないんだけどな。
シワなんて作りたくないし。
「おい、よってんぞ」
そう言って私の眉間を人差し指でグリグリと押し付けてきたのは、職場の先輩である藤真さんだ。
椅子ごと私のデスクに近づいて加減なしにグリグリと押し付ける。
「ちょっと…痛いんですけど」
「あ、また更によった」
「誰のせいですか!」
「あははは!オレのせーだな!」
藤真さんは笑いながら押し付けていた人差し指を離した。まったくこの人は悪びれもせずに……人がどんだけドキドキしてるのからわかってんのかな。
いや……わかられても困るんだけど。
今はもう終業時間は過ぎていて、残業をしているのは私と藤真さんだけ。フロアには2人きりなのだ。
「どーせまた1人で悩んでんだろ」
「…………」
「たまには頼れってんだよな」
藤真さんはギッと椅子の背もたれに寄りかかったかと思えば、次の瞬間私の頬を両手で挟んできた。もちろん私の唇は前えと突き出し、タコのようになってしまう。
「はっはっは!!ひっでぇ顔!」
「ひゃめてくらさいよ!!」
私は思わず藤真さんの両手首を掴んだ。
すると藤真さんは真顔になり、私の目をじっと見つめる。そしてあろう事かそのままキスをしてきた。
「……ま、どんな顔でもオレは嫌いじゃねーけど」
そう言って私から離れ、藤真さんは再び自分のデスクへと戻る。私は言葉が出ず藤真さんの横顔を見ることしか出来ない。
「んだよ、見とれるのはわかるけどそれ進めろよ」
私のデスクに上がっている書類を指さして藤真さんは言う。
「とっとと終わらせて飯行こーぜ」
ニカッと笑う彼に私は見とれてしまうのだった。
シワなんて作りたくないし。
「おい、よってんぞ」
そう言って私の眉間を人差し指でグリグリと押し付けてきたのは、職場の先輩である藤真さんだ。
椅子ごと私のデスクに近づいて加減なしにグリグリと押し付ける。
「ちょっと…痛いんですけど」
「あ、また更によった」
「誰のせいですか!」
「あははは!オレのせーだな!」
藤真さんは笑いながら押し付けていた人差し指を離した。まったくこの人は悪びれもせずに……人がどんだけドキドキしてるのからわかってんのかな。
いや……わかられても困るんだけど。
今はもう終業時間は過ぎていて、残業をしているのは私と藤真さんだけ。フロアには2人きりなのだ。
「どーせまた1人で悩んでんだろ」
「…………」
「たまには頼れってんだよな」
藤真さんはギッと椅子の背もたれに寄りかかったかと思えば、次の瞬間私の頬を両手で挟んできた。もちろん私の唇は前えと突き出し、タコのようになってしまう。
「はっはっは!!ひっでぇ顔!」
「ひゃめてくらさいよ!!」
私は思わず藤真さんの両手首を掴んだ。
すると藤真さんは真顔になり、私の目をじっと見つめる。そしてあろう事かそのままキスをしてきた。
「……ま、どんな顔でもオレは嫌いじゃねーけど」
そう言って私から離れ、藤真さんは再び自分のデスクへと戻る。私は言葉が出ず藤真さんの横顔を見ることしか出来ない。
「んだよ、見とれるのはわかるけどそれ進めろよ」
私のデスクに上がっている書類を指さして藤真さんは言う。
「とっとと終わらせて飯行こーぜ」
ニカッと笑う彼に私は見とれてしまうのだった。