今日は久々に部活が休みの烈とデート！そりゃ気合いも入るよね。烈とは付き合って半年だけど、部活が忙しい烈とはなかなかゆっくりデートもした事がない。
メイクもバッチリだし、時間もまだあるけどもう家を出ようかなぁ…なんて思っていたその時、烈から着信が入った。

「はい？どしたん？」
『お前、時間間違えとるやろ』
「え？」

なんと約束の時間を1時間も間違えていた私。せっかくキレイに仕上げた顔色は一気に血の気が引いていくのがわかった。

「ごめん！」
『ホンマにそーゆーとこやで。さっさと来いや』

電話の向こうで大きなため息が聞こえてくる。
そりゃそうだ、久々のデートで時間を間違える彼女がどこにいる？ここにいるよ！


私はメイク道具もそのままに急いで家を出た。
だって最後にボソッと言った烈の言葉に1分、1秒でも早く彼に会いたくなったから。

『……はよ会いたいんやから』