つぶやき

元気

2020/09/17 07:40
夢つぶやき
私そんなに単純じゃないんだけどなぁ…そんな風に思っていた。
16歳という年齢は人知れずに悩んで、落ち込んでの日々だったりもする。
もちろん楽しいこと、嬉しいこともたくさんある。……けれど、それだけではないのだ。

「少しは元気出たか?!」

ストレートに聞いてくる信長に私は思わず笑ってしまう。クラスメイトの信長は朝の教室で私の顔を見るなり「行くぞ!」と、私の腕を引っ張り教室を飛び出した。
そしてここまでやって来たのだ。

「直で聞く?普通」
「うっせぇな!海見たらテンションあがるだろ!?」

きっと信長は私の顔を見て、落ち込んでいる事に気付いたのだろう。そして彼なりの励ましをしてくれている。すごく単純だけど、それでもその気持ちが私は嬉しかった。

「学校サボっちゃったじゃん」
「カッカッカッ!たまにはいーだろ!」
「でも信長は部活には行くんでしょ?」
「当たり前じゃねーか!」

太陽みたいに眩しい笑顔で、信長は海を見ながら笑った。
きっとこいつも悩んだりしてる時があるんだろうな…。みんな一緒なんだ。

「……早く見せろよ!」
「何を?」

信長は私に近づき言う。

「いつもみたいに笑った顔!!」
追記
リクエスト作品です。
リクエストありがとうございます♡

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