つぶやき
番号
2020/09/03 07:50夢つぶやき
こんなに穴が空くほど名刺を見たことがあるだろうか。それも表でなく、裏面を。
「オレに少しでも興味がわいたなら、連絡をくれ」
そう言って渡された名刺。もちろん表にも番号は書かれている。裏に書かれたのはプライベートな番号なのはすぐにわかった。私はまだ二日酔いが残っている頭で昨日のことを思い出すーー。
「ごめん、この穴埋めは必ず!」
そう言って一緒に飲みに来ていた友人は席をたち、店を出て行った。久しぶりの再会で行きつけの小さなダイニングバーのカウンターで盛り上がっていたのだが、友人へかかってきた着信でそれは強制終了させられてしまった。
「同じのもらえますか?」
目の前のバーテンダーへ声をかけたあと、ふと2つ隣の席にガタイのいいスーツ姿の男性が座っていることに気がついた。そしてパチっとその人と目が合う。
「お互いふられましたね」
彼はフッと笑いながら私に話しかけてきた。
その顔に私の心臓はひとつ大きな音をたてた。
どうやら彼も連れの人が先に帰ってしまったようだ。それから自然に私たちは空いていた間の席をうめて、ピタリと隣同士に座り話に花を咲かせた。
「もうこんな時間か…」
「……足りないですね、時間」
変な駆け引きはいらない。
私たちはそのままホテルへと行き、関係を持った。
そして帰り際に渡されたのが、この名刺だ。
「牧…紳一さん…」
私はポツリと彼の名前を呼んで、スマホを操作し始める。期待と不安を胸にーー。
「オレに少しでも興味がわいたなら、連絡をくれ」
そう言って渡された名刺。もちろん表にも番号は書かれている。裏に書かれたのはプライベートな番号なのはすぐにわかった。私はまだ二日酔いが残っている頭で昨日のことを思い出すーー。
「ごめん、この穴埋めは必ず!」
そう言って一緒に飲みに来ていた友人は席をたち、店を出て行った。久しぶりの再会で行きつけの小さなダイニングバーのカウンターで盛り上がっていたのだが、友人へかかってきた着信でそれは強制終了させられてしまった。
「同じのもらえますか?」
目の前のバーテンダーへ声をかけたあと、ふと2つ隣の席にガタイのいいスーツ姿の男性が座っていることに気がついた。そしてパチっとその人と目が合う。
「お互いふられましたね」
彼はフッと笑いながら私に話しかけてきた。
その顔に私の心臓はひとつ大きな音をたてた。
どうやら彼も連れの人が先に帰ってしまったようだ。それから自然に私たちは空いていた間の席をうめて、ピタリと隣同士に座り話に花を咲かせた。
「もうこんな時間か…」
「……足りないですね、時間」
変な駆け引きはいらない。
私たちはそのままホテルへと行き、関係を持った。
そして帰り際に渡されたのが、この名刺だ。
「牧…紳一さん…」
私はポツリと彼の名前を呼んで、スマホを操作し始める。期待と不安を胸にーー。
追記
リクエスト作品です。
リクエストありがとうございます♡
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