つぶやき
新生活
2020/09/02 07:33夢つぶやき
新生活、それは不安と期待が入り交じった新しい門出。けれど、今の私には不安など何も無い。
「烈、そっちのダンボール開けてー」
「そっちってどれやねん」
「それ、そうそう!」
今日から私は彼、南烈と一緒に暮らし始める。彼とは高校生の頃からずっと付き合っていた。
もう何年になるのだろう……
とりあえず、家具類は全て引越し業者の人に運んでもらったので、後は自分たちの細々したダンボールを開ける作業だけだ。
「まだ持っとったんか」
そう言って烈はダンボールの中からある物を取り出した。
「当たり前やん!烈がくれた物やで?!」
ソレは烈が高校生の頃に私にプレゼントをしてくれた、ハーバリウムだった。私は烈の手からソレを奪い、抱きしめた。
「最近はプレゼントなんてめっきりくれへんもんなぁ。昔はこーんな可愛いもんくれてたのに」
「別にええやないか、オレそのものをあげるんやから」
烈はそう言って後ろから私を抱きしめた。
そしてクイッと私の顔を自分に向け、そっとキスをした。私はそのまま身体ごと烈に預けるように向きを変える。
しばらくキスを堪能すると、烈は私を抱き抱えて立ち上がった。
「先にベッド運んどいてよかったな」
「ちょっ、待ってよ!役所行くんやないの?!」
「まだ時間あるやろ」
そう言って烈はそのまま私を抱き上げたまま歩き出す。
リビングのテーブルには紙切れが1枚置かれたままで。2人の愛を永遠に誓う、紙切れが。
「烈、そっちのダンボール開けてー」
「そっちってどれやねん」
「それ、そうそう!」
今日から私は彼、南烈と一緒に暮らし始める。彼とは高校生の頃からずっと付き合っていた。
もう何年になるのだろう……
とりあえず、家具類は全て引越し業者の人に運んでもらったので、後は自分たちの細々したダンボールを開ける作業だけだ。
「まだ持っとったんか」
そう言って烈はダンボールの中からある物を取り出した。
「当たり前やん!烈がくれた物やで?!」
ソレは烈が高校生の頃に私にプレゼントをしてくれた、ハーバリウムだった。私は烈の手からソレを奪い、抱きしめた。
「最近はプレゼントなんてめっきりくれへんもんなぁ。昔はこーんな可愛いもんくれてたのに」
「別にええやないか、オレそのものをあげるんやから」
烈はそう言って後ろから私を抱きしめた。
そしてクイッと私の顔を自分に向け、そっとキスをした。私はそのまま身体ごと烈に預けるように向きを変える。
しばらくキスを堪能すると、烈は私を抱き抱えて立ち上がった。
「先にベッド運んどいてよかったな」
「ちょっ、待ってよ!役所行くんやないの?!」
「まだ時間あるやろ」
そう言って烈はそのまま私を抱き上げたまま歩き出す。
リビングのテーブルには紙切れが1枚置かれたままで。2人の愛を永遠に誓う、紙切れが。
追記
リクエスト作品です。
リクエストありがとうございます♡
リクエストありがとうございます♡