つぶやき
引退
2020/08/29 09:22夢つぶやき
「浸ってるんですか?」
「別に…んなことねーよ」
部活が終わったあと、最後まで部室に残っていた三井先輩に私は廊下から顔を出し、声をかけた。三井先輩がこの部室に来ることはもうない。なぜなら彼はもう引退だからだ。
「ぶっつぶすとか言ってましたもんねー」
「やめろ」
三井先輩は私の頭を大きな手でつかみ、グリグリと左右に動かす。マネージャーで年下の私は、きっと三井先輩とはもうあまり会うこともなくなるのだろう。
そう思うと心がギュッと締め付けられたかのように、苦しくなる。
「…あのよ」
三井先輩はコホンと咳払いをして言った。
「お前さ、マネージャー卒業しねぇ?」
「え?私まだ引退しませんけど」
「ちげーよ…彼女、になって欲しいんだよ。オレの」
三井先輩は顔を赤くして、そっぽを向く。
……告白って普通、目を見てするものじゃないの?私は思わずクスリと笑みがこぼれた。
「……なに笑ってんだよ」
「いや…三井先輩らしいなと思って」
「んだよ、それ」
「私でよければ、お願いします」
私が1歩前へ出て、三井先輩に近づくと三井先輩は「ほ、ホントか?」と念を押してくる。
普段は自信満々なのに、と私はまたまた可笑しくなってしまう。
「はい、三井先輩が私の事を大事にしてくれるなら」
すると三井先輩はガバッと私を抱きしめた。
そしていつもの様に自信満々の声で言うのだった。
「ったりめーじゃねぇか」
「別に…んなことねーよ」
部活が終わったあと、最後まで部室に残っていた三井先輩に私は廊下から顔を出し、声をかけた。三井先輩がこの部室に来ることはもうない。なぜなら彼はもう引退だからだ。
「ぶっつぶすとか言ってましたもんねー」
「やめろ」
三井先輩は私の頭を大きな手でつかみ、グリグリと左右に動かす。マネージャーで年下の私は、きっと三井先輩とはもうあまり会うこともなくなるのだろう。
そう思うと心がギュッと締め付けられたかのように、苦しくなる。
「…あのよ」
三井先輩はコホンと咳払いをして言った。
「お前さ、マネージャー卒業しねぇ?」
「え?私まだ引退しませんけど」
「ちげーよ…彼女、になって欲しいんだよ。オレの」
三井先輩は顔を赤くして、そっぽを向く。
……告白って普通、目を見てするものじゃないの?私は思わずクスリと笑みがこぼれた。
「……なに笑ってんだよ」
「いや…三井先輩らしいなと思って」
「んだよ、それ」
「私でよければ、お願いします」
私が1歩前へ出て、三井先輩に近づくと三井先輩は「ほ、ホントか?」と念を押してくる。
普段は自信満々なのに、と私はまたまた可笑しくなってしまう。
「はい、三井先輩が私の事を大事にしてくれるなら」
すると三井先輩はガバッと私を抱きしめた。
そしていつもの様に自信満々の声で言うのだった。
「ったりめーじゃねぇか」
追記
リクエスト作品です。
リクエストありがとうございます♡
リクエストありがとうございます♡