つぶやき
貰い手
2020/08/23 12:40夢つぶやき
頼んだポテトを1人でモグモグと食べ終わる頃、ようやく待ち合わせをしていた相手がやって来た。
「わ、わりぃ…」
息を切らしながらやって来たのは幼なじみの寿。寿とは小さな頃からから家族ぐるみでの付き合いで、今日は彼のお母さんの誕生日プレゼントを買うために街へ出てきたのだ。
隣の家に住んでいるので、いつもなら家から一緒に出るのだが、今日は先に用事があった私と、部活があった寿なので珍しく街中で待ち合わせをした。
まぁ…息を切らしてきたのは急いで来た証拠だから許してあげる。
「アップルパイ、奢ってね」
「あ?お前それ以上太ったらどーすんだよ。嫁の貰い手なくなんぞ」
「安定の最低だね」
私がむくれながら言うと、テーブルの上に乗っている残り2.3本しかないポテトを、1本つまみながら寿が言った。
「…ま、しゃーねーからオレが貰ってやるよ」
そしてむぐむぐとポテトを口に入れた。
「そうね…誰かさんは黙ってたらカッコイイから、それに見合うようないい女になるね!」
私がにしし、と笑いながら寿に言うと
「黙ってたら、は、よけーだ」
くしゃくしゃと寿は私の頭を雑に撫でるのだった。
「わ、わりぃ…」
息を切らしながらやって来たのは幼なじみの寿。寿とは小さな頃からから家族ぐるみでの付き合いで、今日は彼のお母さんの誕生日プレゼントを買うために街へ出てきたのだ。
隣の家に住んでいるので、いつもなら家から一緒に出るのだが、今日は先に用事があった私と、部活があった寿なので珍しく街中で待ち合わせをした。
まぁ…息を切らしてきたのは急いで来た証拠だから許してあげる。
「アップルパイ、奢ってね」
「あ?お前それ以上太ったらどーすんだよ。嫁の貰い手なくなんぞ」
「安定の最低だね」
私がむくれながら言うと、テーブルの上に乗っている残り2.3本しかないポテトを、1本つまみながら寿が言った。
「…ま、しゃーねーからオレが貰ってやるよ」
そしてむぐむぐとポテトを口に入れた。
「そうね…誰かさんは黙ってたらカッコイイから、それに見合うようないい女になるね!」
私がにしし、と笑いながら寿に言うと
「黙ってたら、は、よけーだ」
くしゃくしゃと寿は私の頭を雑に撫でるのだった。