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つぶやき

心臓に悪い

2020/08/14 07:21
夢つぶやき
大きな音と共に、夜空を飾る‪色とりどりの花火に見とれていると、突き刺さるような視線を感じて私は横を見た。

「花火…見ないの?」

そこには首を上、、ではなく、横に向けてじぃぃっと私を見つめる男が1人。彼は私の彼氏の楓だ。
私が声をかけると隣に座っている楓は悪びれもせず言う。

「おめーを見てる方がいい」
「……いや、恥ずかしい」
「どーして」
「どーしてって、そんなに見」

そして話の途中で、楓は不意打ちのキスを私にした。花火の大きな音よりも心臓に悪いんだよ、私の愛しの彼氏くんは。‬

「おめーが悪い。んな格好してくっから」

……んな格好?
あぁ!浴衣のことか!
花火より浴衣姿の私を見ていたいと…あ~、はいはい。わかりましたよ…わかり………
私は自分の顔に熱がカッカと上がっていくのがわかった。

「もっとよく見せろ」

楓の視線攻撃は花火が終わるまで続いた。

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