つぶやき

いつも見てるから

2020/07/29 23:28
夢つぶやき
‪「ぐぬぬ!この天才がリョーちんごときに負けるとは!!」
「ぎゃははは!これが実力なんだよ!花道!!」

部活が午前中で終わった日曜日、部員のみんなでやってきたゲームセンターで白熱したのは、バスケのシューティングゲーム。
マネージャーの私までも強制的に参加させられた。元々運動は好きだし、バスケ部のマネージャーという事もあり、私はなかなかの高スコアを出した。

「お前やるじゃねーか」

三井さんは私の頭の上に腕を乗せ、言ってきた。

「……まぁ、毎日誰かさんのこと見てますし?」
「そらそーだ」

私たちはみんなに見えないようにそっと手を繋いで、三井さんはそのまま話を続けた。

「このまま黙って帰るか」
「三井さんにしてはいい提案ですね」
「お前は、一言ヨケーなんだよ」

三井さんは私の頭をぐりぐりと撫でた後、私の手を掴み走り出した。
後ろから「あっ!アイツら!」という声が聞こえてきたけれど、2人で笑い合いながらその声を無視してゲームセンターから抜け出す。
向かう先は三井さんのお家。

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