「♪～♪」

湯船につかって気持ちよく歌っていると、お風呂場のドアが勢いよく開いた。

「たっだいまー」

ニコニコしながら入ってきたのは彼氏のリョータだ。
リョータは軽く身体を洗い、後ろから私を抱きしめる形で浴槽へと入ってくる。そして先程まで私が歌っていた曲の続きをリョータは歌い出した。

「さぁ、ご一緒にっ！」

リョータは私の頭をポンポンと軽く叩きながら言った。
お風呂場には楽しそうな2人の歌声が響き渡る。