つぶやき

優しさ

2020/06/23 07:46
夢つぶやき
「……」
「……」

沈黙が続くリビングで「これは…」と彼氏の透が切り出した。
透が言う「これ」とはテーブルの上にあがっているものだ。

「コロッケ…になるはずだったものです」

私はそう言い深々と頭を下げ、謝る。すると頭の上に手の温もりを感じた。
もちろんそれは透の大きな大きな手。

「オレが先日食べたいと言っていたのを、覚えていてくれたんだろ?」

透は優しく微笑み「ありがとう」と言った。

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