「そろそろ休もーよぉ」

リョータはそう言ってバタン！と仰向けで床に寝転んだ。

「もうちょっとやってからね」

私が言うとリョータはチョイチョイと手招きをして私を呼んだ。

「……ダメです」

私が行きたい気持ちを我慢して拒否をするとリョータはスクッと勢いよく立ち上がり、私を後ろから抱きしめる。

「ちょっとだけ」

そう言ってリョータは私を抱きしめる力を強くした。
……もちろん私もその彼の手をキュッと握ったのは言うまでもない。