❤おまけ❤


「しかし仙道くん？」

「なんですか？」

「いつも私を欲しい、欲しい言ってるけど」

ベッドの中、仙道の腕に包まれながら私は彼の顔を見上げた。

「いつになったら『好き』って言ってくれるのかな？」

「え？！俺言ってなかった？」

そうなのだ、アレだけ私に愛を注いでくれながらも1度も『好き』という言葉は聞いたことがない。

「そんなのお安い御用ですよ」

ニコニコ笑いながら仙道は私の目を見る。
私はジッとその目を見つめ返す。
……すると仙道は困ったように笑った。

「はは、まいったな」

「なにが」

「まなみさんが可愛すぎる」

「ごっ、誤魔化すな！」

私は恥ずかしくなり、目を逸らし自分の拳を仙道の胸にぶつける。
「ケホッ」と軽くむせた後仙道は両手で私の顔を優しく包んだ。
嫌でもその綺麗な瞳と目が合う。

「好きですよ」

そっと触れるだけのキス。

「誰よりも何よりも俺はまなみさんの事が好きです」

……降参です。