渇望
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困ればいいと思った。
俺の本気をわかってほしくて、けど、伝え方がわからなくて。
態度で示しても、言葉にしても、それでもあなたには伝わらなかった。
だから、困らせてやりたかった。
困らせて、俺でいっぱいになってくれたらいいと思った。
ダメ元で頼んだまなみさんの自宅訪問。
まさかの承諾を得てやって来た。
……ほぼ無理矢理だけど。
まなみさんの家の風呂場から出てきた俺はキッチンでボーッと突っ立っているまなみさんに気付いた。
その横顔はとても儚げで、遠い昔を思い出しているかのような顔だった。
きっと考えているのは俺の事じゃない、わかってしまう自分が嫌だった。
「俺は本気でまなみさんが欲しいんですよ」
そう言って俺はその場でまなみさんを抱いた。
それをまなみさんは拒もうとはしなかった。
「ごめんね、本気にしてなかった」
テーブルを挟み、2人向かいあわせでまなみさんの手料理を食べていると、ポツリとまなみさんは話し出した。
俺はまなみさんの方へと視線を向けたが、まなみさんは俺の顔を見ようとはしない。
「正直に言うと、仙道の気持ちはすごい嬉しいし…私も仙道に惹かれてるよ」
「それならちゃんとーー」
「けどね」
「付き合おうよ」そう言おうとした俺の言葉を遮ってまなみさんは話しを続けた。
「私のこの気持ちはホントじゃないかもしれない」
今度は真っ直ぐに俺の目を見てまなみさんは言った。
「どういう事ですか?」
「仙道に惹かれてるって思う事で、逃げてるのかもしれない…自分の気持ちから」
「まだ課長が忘れられないってことですか?」
そこでまなみさんは俺から目を逸らした。
そして何も言わなかった。
「まなみさんってホント真面目ですね」
俺は再びまなみさんの手料理を食べ始める。
そんな俺にまなみさんは呆気に取られた顔をしている。
「別にいいですよ、まなみさんの気持ちがホントでも嘘でも」
「え…」
「それでも俺と一緒にいてくれるなら」
「……仙道ってやっぱり変わってるね」
「はは、やっぱりってなんですか」
「やっぱりはやっぱりだよ」
そう言ってまなみさんも再び料理に手を付け始めた。
だって仕方ないじゃないか。
俺はどうしてもあなたを欲してしまうんだから。
たとえそこに気持ちがなくても。
「でもまなみさんさ、好きでしょ?」
「ん?なにが?」
「俺とのセックス」
俺の発言にゲホゲホとまなみさんは喉を詰まらせた。
そんなまなみさんが可愛くて、愛しくて、俺は笑みがこぼれる。
「可愛いなぁ」
「何言ってんだか、早く食べてよ」
まなみさんはそっぽを向き、恥ずかしがっているのを必死で隠している。
……隠しきれてないけどね。
そんな姿は俺だけが見れるホントのまなみさんって思っていいんだよな?
「早く食べてベッド行こうってことですか?」
「バカじゃないの?!」
「そうですよね、キッチンじゃなくてやっぱりベッドの上がいいですよーー」
「帰る?」
「ははは、ごめんなさい」
ふと目覚め、横を見ると愛しい人の寝顔が目に入った。
まなみさんの。
俺は寝ながらギュッと抱きしめる。
すると「…ん」と少しだけ小さな声が聞こえてきた。
そしてそのまま俺の腕の中で、また眠りについた。
あなたはどんな夢を見るのだろう。
ほかの男の夢を見ようとも、俺があなたを欲しがるのは揺るがない。
どうか全て俺にくれないか?
俺もまなみさんの額に1つキスを落とし、再び眠りについた。
俺の本気をわかってほしくて、けど、伝え方がわからなくて。
態度で示しても、言葉にしても、それでもあなたには伝わらなかった。
だから、困らせてやりたかった。
困らせて、俺でいっぱいになってくれたらいいと思った。
ダメ元で頼んだまなみさんの自宅訪問。
まさかの承諾を得てやって来た。
……ほぼ無理矢理だけど。
まなみさんの家の風呂場から出てきた俺はキッチンでボーッと突っ立っているまなみさんに気付いた。
その横顔はとても儚げで、遠い昔を思い出しているかのような顔だった。
きっと考えているのは俺の事じゃない、わかってしまう自分が嫌だった。
「俺は本気でまなみさんが欲しいんですよ」
そう言って俺はその場でまなみさんを抱いた。
それをまなみさんは拒もうとはしなかった。
「ごめんね、本気にしてなかった」
テーブルを挟み、2人向かいあわせでまなみさんの手料理を食べていると、ポツリとまなみさんは話し出した。
俺はまなみさんの方へと視線を向けたが、まなみさんは俺の顔を見ようとはしない。
「正直に言うと、仙道の気持ちはすごい嬉しいし…私も仙道に惹かれてるよ」
「それならちゃんとーー」
「けどね」
「付き合おうよ」そう言おうとした俺の言葉を遮ってまなみさんは話しを続けた。
「私のこの気持ちはホントじゃないかもしれない」
今度は真っ直ぐに俺の目を見てまなみさんは言った。
「どういう事ですか?」
「仙道に惹かれてるって思う事で、逃げてるのかもしれない…自分の気持ちから」
「まだ課長が忘れられないってことですか?」
そこでまなみさんは俺から目を逸らした。
そして何も言わなかった。
「まなみさんってホント真面目ですね」
俺は再びまなみさんの手料理を食べ始める。
そんな俺にまなみさんは呆気に取られた顔をしている。
「別にいいですよ、まなみさんの気持ちがホントでも嘘でも」
「え…」
「それでも俺と一緒にいてくれるなら」
「……仙道ってやっぱり変わってるね」
「はは、やっぱりってなんですか」
「やっぱりはやっぱりだよ」
そう言ってまなみさんも再び料理に手を付け始めた。
だって仕方ないじゃないか。
俺はどうしてもあなたを欲してしまうんだから。
たとえそこに気持ちがなくても。
「でもまなみさんさ、好きでしょ?」
「ん?なにが?」
「俺とのセックス」
俺の発言にゲホゲホとまなみさんは喉を詰まらせた。
そんなまなみさんが可愛くて、愛しくて、俺は笑みがこぼれる。
「可愛いなぁ」
「何言ってんだか、早く食べてよ」
まなみさんはそっぽを向き、恥ずかしがっているのを必死で隠している。
……隠しきれてないけどね。
そんな姿は俺だけが見れるホントのまなみさんって思っていいんだよな?
「早く食べてベッド行こうってことですか?」
「バカじゃないの?!」
「そうですよね、キッチンじゃなくてやっぱりベッドの上がいいですよーー」
「帰る?」
「ははは、ごめんなさい」
ふと目覚め、横を見ると愛しい人の寝顔が目に入った。
まなみさんの。
俺は寝ながらギュッと抱きしめる。
すると「…ん」と少しだけ小さな声が聞こえてきた。
そしてそのまま俺の腕の中で、また眠りについた。
あなたはどんな夢を見るのだろう。
ほかの男の夢を見ようとも、俺があなたを欲しがるのは揺るがない。
どうか全て俺にくれないか?
俺もまなみさんの額に1つキスを落とし、再び眠りについた。