耽溺
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この関係になってどれぐらいなんだろう?
クラスメイトの水戸くんと身体だけの関係になったのは。
そして、いつの頃からなんだろう……
私の心を水戸くんに全部持ってかれたのは。
「水戸くんてキスうまそうだよね」
唐突な私の発言に目を丸くして驚いている水戸くん。
そりゃそうだ。
ほとんど話をした事もない女がいきなりこんな事を言うのだから。
2学期に入ったある日、授業をサボろうとやってきた屋上。
そこに先約としていたのが水戸くんだった。
「佐藤さんもサボり?」
「サボりってか、ちょっと外の空気を吸いに」
「ははっ、言い方一つだな」
私はクラスの中でも特別ヤンキーでもなければ、地味でもない。
どこにでもいる女子高生だった。
そんな私があの桜木軍団と関わりがあるはずもなく、水戸くんと同じクラスとはいえ会話を交わした記憶はほぼない。
なのに、私達はいつの間にか昔からの友人かのように話ははずんだ。
そして先程の私の発言。
「水戸くんってキスうまそうだよね」
自分でもなぜこんな事を言ったのかわからない。
直感で思ったのだが、それを本人に言ったことに自分で驚いた。
ちょっと打ち解けたからといっても、イキナリこの発言はヤバいでしょ。
危ないヤツでしょ。
水戸くんもさすがに目を丸くしている。
「試してみる?」
そう言って水戸くんは私に顔を近づける。
けれどすぐに「なんてな」と言って軽く笑いながら、私から顔を離した。
「うん」
そんな私の返答にまたまた水戸くんは目を丸くする。
「試す」
私は水戸くんの目をじっと見つめて、短く言葉を発する。
すると水戸くんは私の両肩を優しく掴み、顔を近づけてくる。
私はそのままゆっくり目を閉じた。
そして私達はキスをする。
唇が触れるだけのキスをして、そっと私は目を開けようとしたが、つぎの瞬間。
両肩を掴んでいた水戸くんの手が私の両頬を包み込み、撫でるように耳へと手を持っていき再び口付ける。
先程とは違う、噛み付くようなキス。
私の下唇を優しく噛むと、そこに舌を這わす。
かと思えば、いつの間にか私の口内へと舌を侵入させ絡ませ合う。
「んっ……」
私は腰が砕けてしまいそうな快感に思わず水戸くんから離れようとする。
が、いつの間にか頭の後ろを水戸くんに抑えられ、それを許してもらえない。
私は必死に水戸くんに応えようと自分の舌を水戸くんの舌に絡ませ合う。
こんなにも何も考えられなくなるようなキスは初めてだった。
キスをした事が初めてではないし、それ以上の経験もある。
だけど、こんなに無我夢中になるキスは初めてだった。
「期待にこたえられたかな?」
ニヤリと口角をあげながら、余裕の笑みを浮かべる水戸くんに私の鼓動はおさまる事を知らない。
「期待以上でした……」
「ははは、そりゃよかった」
くるりと後ろを向き、歩きだそうとする水戸くんの腕を私は掴む。
「ねぇ…もっとして?」
恥ずかしいとか、みっともないとか、そんな感情を通り越して私は水戸くんを欲した。
すると水戸くんは私と向き合い先程とは違う、フッと優しい笑みを浮かべた。
「そんな事言われるとさ、俺も男だし、それ以上の事しちゃうよ?」
私は黙ってコクリと小さく頷く。
「俺んち来ますか?」
そんな水戸くんの言葉に私は再び無言で頷いた。
これが始まりだった。
クラスメイトの水戸くんと身体だけの関係になったのは。
そして、いつの頃からなんだろう……
私の心を水戸くんに全部持ってかれたのは。
「水戸くんてキスうまそうだよね」
唐突な私の発言に目を丸くして驚いている水戸くん。
そりゃそうだ。
ほとんど話をした事もない女がいきなりこんな事を言うのだから。
2学期に入ったある日、授業をサボろうとやってきた屋上。
そこに先約としていたのが水戸くんだった。
「佐藤さんもサボり?」
「サボりってか、ちょっと外の空気を吸いに」
「ははっ、言い方一つだな」
私はクラスの中でも特別ヤンキーでもなければ、地味でもない。
どこにでもいる女子高生だった。
そんな私があの桜木軍団と関わりがあるはずもなく、水戸くんと同じクラスとはいえ会話を交わした記憶はほぼない。
なのに、私達はいつの間にか昔からの友人かのように話ははずんだ。
そして先程の私の発言。
「水戸くんってキスうまそうだよね」
自分でもなぜこんな事を言ったのかわからない。
直感で思ったのだが、それを本人に言ったことに自分で驚いた。
ちょっと打ち解けたからといっても、イキナリこの発言はヤバいでしょ。
危ないヤツでしょ。
水戸くんもさすがに目を丸くしている。
「試してみる?」
そう言って水戸くんは私に顔を近づける。
けれどすぐに「なんてな」と言って軽く笑いながら、私から顔を離した。
「うん」
そんな私の返答にまたまた水戸くんは目を丸くする。
「試す」
私は水戸くんの目をじっと見つめて、短く言葉を発する。
すると水戸くんは私の両肩を優しく掴み、顔を近づけてくる。
私はそのままゆっくり目を閉じた。
そして私達はキスをする。
唇が触れるだけのキスをして、そっと私は目を開けようとしたが、つぎの瞬間。
両肩を掴んでいた水戸くんの手が私の両頬を包み込み、撫でるように耳へと手を持っていき再び口付ける。
先程とは違う、噛み付くようなキス。
私の下唇を優しく噛むと、そこに舌を這わす。
かと思えば、いつの間にか私の口内へと舌を侵入させ絡ませ合う。
「んっ……」
私は腰が砕けてしまいそうな快感に思わず水戸くんから離れようとする。
が、いつの間にか頭の後ろを水戸くんに抑えられ、それを許してもらえない。
私は必死に水戸くんに応えようと自分の舌を水戸くんの舌に絡ませ合う。
こんなにも何も考えられなくなるようなキスは初めてだった。
キスをした事が初めてではないし、それ以上の経験もある。
だけど、こんなに無我夢中になるキスは初めてだった。
「期待にこたえられたかな?」
ニヤリと口角をあげながら、余裕の笑みを浮かべる水戸くんに私の鼓動はおさまる事を知らない。
「期待以上でした……」
「ははは、そりゃよかった」
くるりと後ろを向き、歩きだそうとする水戸くんの腕を私は掴む。
「ねぇ…もっとして?」
恥ずかしいとか、みっともないとか、そんな感情を通り越して私は水戸くんを欲した。
すると水戸くんは私と向き合い先程とは違う、フッと優しい笑みを浮かべた。
「そんな事言われるとさ、俺も男だし、それ以上の事しちゃうよ?」
私は黙ってコクリと小さく頷く。
「俺んち来ますか?」
そんな水戸くんの言葉に私は再び無言で頷いた。
これが始まりだった。
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