自惚れ
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ここは湘北高校屋上。
季節は初夏。
制服も夏仕様に変わった。
空は真っ青、白い雲がゆっくりと動いている。
「リョーちんさん!!」
授業をサボって屋上で寝ていた俺の顔を
覗き込んできたのは…
「…えっ?!まなみちゃん?!?!」
バスケ部マネージャー1年のまなみちゃんだった。
驚いて俺はガバッと起き上がる。
「なにしてんですかー?今授業中ですよ?」
「いや、まなみちゃんだって今授業中で
しょ?」
俺らはニシシと無邪気な顔で笑いあった。
「私初めて授業サボったんですけど、晴れた午前中の屋上ってこんなに気持ちいいんですね!リョーちんさんはサボる時いつもここですか?」
まなみちゃんはぐいっと腕を空に伸ばしながら言った。
「そうだな、先客がいない限りはだいたいここかなぁ」
俺はそんなまなみちゃんのひとつひとつの動作にドキドキしながらも、冷静を装って答える。
「へぇー、ほどほどにしないと赤木さんに言いつけますからね」
まなみちゃんはいたずらっぽく笑っている。
かわいすぎんだろ…
「そりゃ勘弁だよ、まなみちゃーん」
「へへ、リョーちんさんも赤木さんには逆らえないですもんね!」
なんだかこの空間だけ世界中の人が消えて、俺ら2人だけみたいでいつも以上に俺の心はソワソワしていた。
「まなみちゃんさ、そのリョーちんさんっておかしくね?」
「あ、花道のがうつっちゃって、さすがにリョーちん、とは呼べないですしね。」
まなみちゃん…ちがうよ、そうじゃない。
「いや、フツーにリョータ、って呼んでくんねーの?」
俺はしょぼんとした。
と同時に呼んでくれる期待もした。
「んー、リョータ、さん、リョーちんさん、リョーちん、、、宮城さん。」
「もういいよ、俺の心が折れそう」
ホントに折れそう…
まなみちゃんはアハハと笑ってる。
まあ、そんな可愛い顔を見れたんだからよしとするか。
「今日はホントあったけーなー喉乾いてきた。」
「あ、私飲み物ありますよ?」
まなみちゃんは持ってきてたペットボトルのお茶を俺に差し出した。
「どうぞ、リョータさんっ!」
リョータさんっ?!
俺は思わぬご褒美をもらって思わず顔がほころぶ。
「はは、ずりーやまなみちゃんは。…ってこれあいてるよ?」
俺は飲もうとしてキャップに手をかけたが、あいていることに気がついた。
「あ、さっき私飲んだんですけど、
一口だけだし嫌じゃなければどうぞ?」
?!?!?!
俺の顔は一気に赤くなる。
ここここここれは間接キッスじゃねぇの?!
いいのかよ?!?!
俺は心臓が破裂するぐらいドキドキしながらお茶を飲んだ。
「間接キスですね」
ぶっ!!と思わずお茶を吹き出す。
「まなみちゃん?!?!」
「やだ!!もぉーー」
まなみちゃんはきゃっきゃっとはしゃいで笑っている。
「まなみちゃんわざと?!?!」
俺は涙目で訴える。
「そーですよ?」
「え?!」
思いもよらぬ返答に俺の心はざわつく。
まなみちゃんはくるっと後ろを向いて話だした。
「私さっき授業サボったの初めてって言ったじゃないですか。」
「え?うん」
「それってさっき窓から屋上に行くリョータさんを見たから、慌てて追っかけてきたんですよ。会いたくて。」
まなみちゃんはまたこちらに向き直って少し照れくさそうにして
「意味…わかりますよね?」
俺の目をまっすぐ見て言った。
ガバッ!!!
俺はまなみちゃんを強く抱きしめた。
「そっ!そんなこと言われたら俺自惚れるけど、、いいの?」
まなみちゃんは俺に抱きしめられた腕を少しだけ離した。
そしてーーー
チュッ
「?!?!?!」
一瞬何が起きたかわからなかった。
「どうぞ?たっぷり自惚れてください!」
まなみちゃんは俺に軽いキスをして、照れながらいつもの笑みを浮かべている。
俺は力が抜けヘナヘナと両膝を地面についた。
「リョータさん?!大丈夫ですか??」
まなみちゃんは俺を心配し、かがんで俺の顔を覗き込んできた。
そんなまなみちゃんに俺はーーー
チュッ
お返しと言わんばかりに軽いキスをした。
「自惚れていいんだろ?」
俺は顔を真っ赤にして驚いているまなみちゃんをまた強く抱きしめた。
するとまなみちゃんも俺をぎゅっと抱きしめかえしてくる。
「さっきも言ったじゃないですか、たっぷりと自惚れてください」
「はぁーー幸せすぎる」
「ふふふ、大げさですね」
「まなみちゃん好きすぎる」
俺はしっかりと抱きしめて幸せを噛み締める。
「私もです。」
夢みたいだ…って言いそうになったけど、俺はやめた。
この腕の中に抱きしめているのは夢でもなく、もちろん幻でもない、現実なのだから。
一生離したくない現実なのだから。
季節は初夏。
制服も夏仕様に変わった。
空は真っ青、白い雲がゆっくりと動いている。
「リョーちんさん!!」
授業をサボって屋上で寝ていた俺の顔を
覗き込んできたのは…
「…えっ?!まなみちゃん?!?!」
バスケ部マネージャー1年のまなみちゃんだった。
驚いて俺はガバッと起き上がる。
「なにしてんですかー?今授業中ですよ?」
「いや、まなみちゃんだって今授業中で
しょ?」
俺らはニシシと無邪気な顔で笑いあった。
「私初めて授業サボったんですけど、晴れた午前中の屋上ってこんなに気持ちいいんですね!リョーちんさんはサボる時いつもここですか?」
まなみちゃんはぐいっと腕を空に伸ばしながら言った。
「そうだな、先客がいない限りはだいたいここかなぁ」
俺はそんなまなみちゃんのひとつひとつの動作にドキドキしながらも、冷静を装って答える。
「へぇー、ほどほどにしないと赤木さんに言いつけますからね」
まなみちゃんはいたずらっぽく笑っている。
かわいすぎんだろ…
「そりゃ勘弁だよ、まなみちゃーん」
「へへ、リョーちんさんも赤木さんには逆らえないですもんね!」
なんだかこの空間だけ世界中の人が消えて、俺ら2人だけみたいでいつも以上に俺の心はソワソワしていた。
「まなみちゃんさ、そのリョーちんさんっておかしくね?」
「あ、花道のがうつっちゃって、さすがにリョーちん、とは呼べないですしね。」
まなみちゃん…ちがうよ、そうじゃない。
「いや、フツーにリョータ、って呼んでくんねーの?」
俺はしょぼんとした。
と同時に呼んでくれる期待もした。
「んー、リョータ、さん、リョーちんさん、リョーちん、、、宮城さん。」
「もういいよ、俺の心が折れそう」
ホントに折れそう…
まなみちゃんはアハハと笑ってる。
まあ、そんな可愛い顔を見れたんだからよしとするか。
「今日はホントあったけーなー喉乾いてきた。」
「あ、私飲み物ありますよ?」
まなみちゃんは持ってきてたペットボトルのお茶を俺に差し出した。
「どうぞ、リョータさんっ!」
リョータさんっ?!
俺は思わぬご褒美をもらって思わず顔がほころぶ。
「はは、ずりーやまなみちゃんは。…ってこれあいてるよ?」
俺は飲もうとしてキャップに手をかけたが、あいていることに気がついた。
「あ、さっき私飲んだんですけど、
一口だけだし嫌じゃなければどうぞ?」
?!?!?!
俺の顔は一気に赤くなる。
ここここここれは間接キッスじゃねぇの?!
いいのかよ?!?!
俺は心臓が破裂するぐらいドキドキしながらお茶を飲んだ。
「間接キスですね」
ぶっ!!と思わずお茶を吹き出す。
「まなみちゃん?!?!」
「やだ!!もぉーー」
まなみちゃんはきゃっきゃっとはしゃいで笑っている。
「まなみちゃんわざと?!?!」
俺は涙目で訴える。
「そーですよ?」
「え?!」
思いもよらぬ返答に俺の心はざわつく。
まなみちゃんはくるっと後ろを向いて話だした。
「私さっき授業サボったの初めてって言ったじゃないですか。」
「え?うん」
「それってさっき窓から屋上に行くリョータさんを見たから、慌てて追っかけてきたんですよ。会いたくて。」
まなみちゃんはまたこちらに向き直って少し照れくさそうにして
「意味…わかりますよね?」
俺の目をまっすぐ見て言った。
ガバッ!!!
俺はまなみちゃんを強く抱きしめた。
「そっ!そんなこと言われたら俺自惚れるけど、、いいの?」
まなみちゃんは俺に抱きしめられた腕を少しだけ離した。
そしてーーー
チュッ
「?!?!?!」
一瞬何が起きたかわからなかった。
「どうぞ?たっぷり自惚れてください!」
まなみちゃんは俺に軽いキスをして、照れながらいつもの笑みを浮かべている。
俺は力が抜けヘナヘナと両膝を地面についた。
「リョータさん?!大丈夫ですか??」
まなみちゃんは俺を心配し、かがんで俺の顔を覗き込んできた。
そんなまなみちゃんに俺はーーー
チュッ
お返しと言わんばかりに軽いキスをした。
「自惚れていいんだろ?」
俺は顔を真っ赤にして驚いているまなみちゃんをまた強く抱きしめた。
するとまなみちゃんも俺をぎゅっと抱きしめかえしてくる。
「さっきも言ったじゃないですか、たっぷりと自惚れてください」
「はぁーー幸せすぎる」
「ふふふ、大げさですね」
「まなみちゃん好きすぎる」
俺はしっかりと抱きしめて幸せを噛み締める。
「私もです。」
夢みたいだ…って言いそうになったけど、俺はやめた。
この腕の中に抱きしめているのは夢でもなく、もちろん幻でもない、現実なのだから。
一生離したくない現実なのだから。
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