不安
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おぅおぅ。お熱いこったなぁ。
オレは南とまなみちゃんの後ろ姿を見ながら、鼻で笑った。
そして1年前を思い出した。
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「南!!お前のクラスに転校してきたまなみちゃんってむっちゃ可愛いやんけ!紹介してや!」
部活が始まる前の体育館で、オレはシュート練習をしていた南に話しかけた。
オレの言葉に集中力が途切れたのか、ガン!と、南はシュートをはずした。
そしてはずしたボールを拾いに行きもせず、オレの目の前まで歩いて来る。
「アレはオレが先に目ぇつけたんや。手出したらぶっ殺すからな」
そんな物騒な言葉をオレに投げつけて、南はボールを拾いに行った。
「……ガチやんけ」
オレは思わず爆笑してしまいそうになるのを必死でこらえた。ここで爆笑したら、どんな目に合わされるかわからへんからな。
まるで子供のように言った南。
よっぽど欲しいんやな、まなみちゃんの事が。
しゃーないな、南があぁまでなるんはよっぽどや、応援したるわ。
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「なっつかし」
アレからアイツらは多少時間はかかったが、見事に彼氏彼女になった。前にまなみちゃんが言うてたな。
『私だけがベタ惚れなんだよね』
……んなわけあるかボケ。
気付かへんもんなんかなぁ。あんなベッタベタに女に惚れてる南なんて初めて見たわ。今みたいな必死な姿もな。
ま、しゃーないから、これからの2人の行く末っちゅーやつを見届けたるわ。
「…じーさんになるまで、ずっとになりそうやなぁ」
オレはくつくつと笑いながら体育館へと向かった。
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