冷静
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♡おまけ♡
「これは!!!!!」
「面白いことに!!!!!」
「なったぞ!!!!!」
そんな三バカトリオの声を後ろに、オレは頭に巻いていたタオルをぶん投げ、屋台から飛び出していた。そして走りながらいつかアイツに言われた言葉を思い出した。
『洋平っていつも冷静だよね』
バカヤロウ。
んなわけねぇよ。いつでも冷静でなんていられるかよ。特に誰かさんの事に関してはな。
そう、今オレが肩を抱いているコイツ、まなみの事だよ。
「わりーね、コイツの手を握っていいのはオレだけなんで」
そんなオレのセリフにもちろんまなみは目を丸くして、オレを見る。そして未だにまなみの手を握っている目の前の男に牽制をする。
あ~、もう誤魔化しなんて効かねぇ。つか誤魔化す気なんて元々なかったんだけどな。オレは昔からまなみの事が好きで、愛おしくて、ずっとそばにいて欲しいと思ってたんだ。
それを単なる幼なじみで終わらせるなんて、できやしねぇよ…。
神社裏にまなみを連れてきた時、オレはすぐに気がついた。野間、大楠、高宮の三バカが草木の影で隠れていることに。悔しいがオレがここに来ると、コイツららしからぬ勘が効いたらしい。先回りしやがったんだ。
けれど、今はそんな事に構ってなんかいられねぇ。
それなのに……
なんで次から次へと色んな邪魔が入るかなぁ。
思わずでけぇため息もでるってんだよ。目の前に現れた覚えてもいない連中がオレとまなみに立ちはだかる。まぁ…今だけは三バカに感謝だな。
「終わった終わったーー!」
「なんか久しぶりだったなー!!」
「いい運動になったな!」
一通り相手のヤツらをぶちのめした後、三バカはボロボロになりながらも歯を見せて笑う。そして「早く行け」とオレに促す。
……言われなくてもわかってるさ。オレは「サンキュ」と軽く礼だけ言ってその場を走り去った。
そして今ーー、オレの腕の中にはまなみがいる。ずっとこうしたかった。ずっと抱きしめたかった。ずっと…ずっと好きだった。
一生離すわけねぇ。ようやく手に入れたんだ。
オレは更にぎゅっとまなみを抱きしめる。強く、それでも壊してしまわぬように優しく。
ようやく手に入れたこの幸せを壊してしまわぬように。
「ねぇ、洋平?」
「ん?」
オレらはまなみの部屋にやって来た。2人ならんで、ベッドに背をつけて座っている。
もちろん2人の距離はピタリとくっついたままだ。
「あの日さ、あの…ハルコちゃん、だっけ?あの子にあった日。洋平私になんか言いかけたよね?なんだったの?」
「あぁ…『夏休み2人でどっか行こーぜ』って」
「え?」
「とゆー訳で、オレとデートしてくれませんか?」
オレがそう言うとガバッとまなみは勢いよく抱きついてきた。
「行く!大好き!!」
…うーん。コレは嬉しいけど、いつまでオレの我慢が持つかな??
オレはポンポンとまなみの頭を軽く叩きながら、己の理性と戦うのだった。
まなみのこれからをオレに預けてほしい。
そう思いながら
「これは!!!!!」
「面白いことに!!!!!」
「なったぞ!!!!!」
そんな三バカトリオの声を後ろに、オレは頭に巻いていたタオルをぶん投げ、屋台から飛び出していた。そして走りながらいつかアイツに言われた言葉を思い出した。
『洋平っていつも冷静だよね』
バカヤロウ。
んなわけねぇよ。いつでも冷静でなんていられるかよ。特に誰かさんの事に関してはな。
そう、今オレが肩を抱いているコイツ、まなみの事だよ。
「わりーね、コイツの手を握っていいのはオレだけなんで」
そんなオレのセリフにもちろんまなみは目を丸くして、オレを見る。そして未だにまなみの手を握っている目の前の男に牽制をする。
あ~、もう誤魔化しなんて効かねぇ。つか誤魔化す気なんて元々なかったんだけどな。オレは昔からまなみの事が好きで、愛おしくて、ずっとそばにいて欲しいと思ってたんだ。
それを単なる幼なじみで終わらせるなんて、できやしねぇよ…。
神社裏にまなみを連れてきた時、オレはすぐに気がついた。野間、大楠、高宮の三バカが草木の影で隠れていることに。悔しいがオレがここに来ると、コイツららしからぬ勘が効いたらしい。先回りしやがったんだ。
けれど、今はそんな事に構ってなんかいられねぇ。
それなのに……
なんで次から次へと色んな邪魔が入るかなぁ。
思わずでけぇため息もでるってんだよ。目の前に現れた覚えてもいない連中がオレとまなみに立ちはだかる。まぁ…今だけは三バカに感謝だな。
「終わった終わったーー!」
「なんか久しぶりだったなー!!」
「いい運動になったな!」
一通り相手のヤツらをぶちのめした後、三バカはボロボロになりながらも歯を見せて笑う。そして「早く行け」とオレに促す。
……言われなくてもわかってるさ。オレは「サンキュ」と軽く礼だけ言ってその場を走り去った。
そして今ーー、オレの腕の中にはまなみがいる。ずっとこうしたかった。ずっと抱きしめたかった。ずっと…ずっと好きだった。
一生離すわけねぇ。ようやく手に入れたんだ。
オレは更にぎゅっとまなみを抱きしめる。強く、それでも壊してしまわぬように優しく。
ようやく手に入れたこの幸せを壊してしまわぬように。
「ねぇ、洋平?」
「ん?」
オレらはまなみの部屋にやって来た。2人ならんで、ベッドに背をつけて座っている。
もちろん2人の距離はピタリとくっついたままだ。
「あの日さ、あの…ハルコちゃん、だっけ?あの子にあった日。洋平私になんか言いかけたよね?なんだったの?」
「あぁ…『夏休み2人でどっか行こーぜ』って」
「え?」
「とゆー訳で、オレとデートしてくれませんか?」
オレがそう言うとガバッとまなみは勢いよく抱きついてきた。
「行く!大好き!!」
…うーん。コレは嬉しいけど、いつまでオレの我慢が持つかな??
オレはポンポンとまなみの頭を軽く叩きながら、己の理性と戦うのだった。
まなみのこれからをオレに預けてほしい。
そう思いながら
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