意識
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「まなみーーー!!まなみ!まなみ!!」
廊下から大きな声が聞こえてきて、信長が私の教室へやって来た。
2年の教室に来るのにも何の抵抗もないらしい…。
「ちょっ!ちょっと信長!声がでかい!」
周りはクスクス笑っている。
「やったぜ!!!おれ!!レギュラー
入りした!!!」
大興奮で信長は私に話す。
「え、まじ?!」
普通に驚く私。
「まあ!当たり前だけどなっ!!!」
これでもかと言うぐらい自慢げだ。
「おめでとう、よかったね」
カッカッカッと信長は上機嫌。
「さて、自分の教室に戻りなさい」
私は信長の背中を押した。
「なんだよ、ご褒美にチューのひとつやふたつ…」
「するわけないでしょ」
信長はちぇっと言いながら1年の教室に戻って行った。
「朝から元気だねー、信長は。おはよう、佐藤。」
「あ、神くんおはよう。」
クラスメイトで隣の席の神が登校してきた。
「昨日部活でレギュラー発表になった時「明日朝イチでまなみに報告だ!」って言ってたからね、信長。」
神はニコニコしながら席につく。
「まじで恥ずかしい」
私は頭を抱えた。
「付き合わないの?信長と」
「は??」
私は突然の神くんの質問に戸惑いを隠せない。
「あそこまで想ってくれる人もなかなかいないよ?」
「いやいやいや、神くん何言ってんの」
やれやれと呆れる私。
「あれはね、恋愛対象とかじゃなくて
単なるお姉ちゃんへのかまってちゃんだから。」
私は話を続ける。
「あいつ一人っ子だからさ、完璧私にシスコンだね」
(信長かわいそ。)と心の中で思う神。
「でも、佐藤知ってる?」
「なにが?」
「信長ってモテるんだよ」
「え?」
思いもよらぬ神の言葉。
「アイツさ大口たたきだけど、実際バスケの実力あるし。ギャップ的な?あと、人懐っこいし犬みたいじゃん?」
「確かに犬みたい」
うんうん、と頷く。
「うちのバスケ部練習見に来たりとか
できないけど、部活終わりに告られてるの
とか俺見てるしね。」
「まじ??」
信じられない。
「で、毎回ちゃんとふかーく頭下げて断るんだよね」
「……」
「ずっと好きな人がいるから、その人以外は考えられないって」
「ずっと好きな人…」
神くんは私を指さして
「佐藤の事でしょ?」
「……」
「おーい、佐藤~??」
神くんは私の目の前で手をヒラヒラする。
ボッ
私は自分でも顔が赤くなっていくのがわかった。
「え、まじで本気にしてなかったの?」
「えっ?!だっ、だって…ホントに好きならあんなにどストレートにできる?!」
「できるんじゃない?信長なら。むしろ
アイツなら誤魔化すとかできないと思うけど。」
キーンコーンカーン…
まじ?!まじなの?!
ぜんっぜん本気にしてなかった!
ーーーお昼休みーーー
廊下を歩いて、ふと窓の外を見ると
信長が女の子と2人でいるのが見えた。
そして信長は深々と女の子に頭をさげた。
「…ホントだった」
すると信長がクルッとこちらを向いた。
「!!!」
信長は満面の笑みでこちらに向かってぶんぶんと手を振る。
私は思わず隠れた。
信長は首をかしげ、頭にハテナを浮かべた顔をしている。
私が廊下にしゃがんでぷるぷると頭を振っていと
「…何してんの?」
通りすがりの神くんが話しかけてくる。
「あ、いや、なんでもない」
それから私は信長を避けるようになった。
なんだか顔を合わせられなくなったのだ。
「信長へこんでるよ?まなみが俺を避けてるって」
「だ、だってどんな顔して会えばいいかわかんなくなっちゃったんだもん!」
神はクスクス笑って
「いい傾向じゃない?」
と言った。
それから数日たった日の放課後
「まなみ!!」
「信長っ…」
信長が私の教室にやってきて、、、
グイッ!!
私の腕を掴んで歩き始めた。
「ちょっと!信長!!」
人気のない体育館裏まで来た所で信長は私の腕を離した。
そしてこちらを向き
「俺なんかした?」
信長は怒っているようにも見えるし、悲し
そうにも見える。
「いや、信長は何もしてないね」
私は苦笑い。
「じゃあなんで俺のこと避けてるんだよ?!」
「そ、それは…」
「俺、言ってくんねーとわかんねーし…まなみに嫌な思いさせたくねーし…」
私はぎゅっと自分の拳を握りしめて。
「だって!信長がホントに私の事好きだって気付いちゃったから!!」
顔を真っ赤にしながら言った。
「え…??」
「今までそんな事考えたこともなくて、そんなふうに想われてるって気付いたら、、どんな顔して会えばいいかわかんなくなっちゃったんだもん!」
信長は、はぁ~とその場にしゃがみ込んだ。
「まなみ今まで俺の気持ちなんだと思ってたわけ?」
「単なるシスコン」
信長は「まじかよ」と言って自分の頭をわしゃわしゃとかいた。
「ご、ごめん」
すると信長は立ち上がり、私を真っ直ぐに見つめて
「俺はまなみが大好きだ、俺と付き合ってください!」
「信長…」
信長は照れながらもとても真剣な表情だった。
私はふぅ、と一息ついて
「ちょっと考えさせて?信長の事そんな風に考えたことなかったから」
「だと思った!!」
少しおもしろくなさそうな顔をしている信長。
「けどさ!!」
「??」
「まなみ俺の事超意識してるって事だよな?避けちゃうぐらい」
ニヤッと笑う。
「そっ!!それはっ…」
「男として見てくれてんだろ?」
私の顔は益々赤くなる。
信長はよしっ!!!とガッツポーズをして
「ぜってーおとしてみせるからな!!」
「すごい自信」
私はクスッと笑ってしまう。
「当たり前だろ?!俺以上にまなみを好きな奴なんているかよ!!」
私の顔はこれ以上にないくらい真っ赤で死にそうだ。
そしてこう思うのです。
ーこれは落ちるのも時間の問題かもーと。
廊下から大きな声が聞こえてきて、信長が私の教室へやって来た。
2年の教室に来るのにも何の抵抗もないらしい…。
「ちょっ!ちょっと信長!声がでかい!」
周りはクスクス笑っている。
「やったぜ!!!おれ!!レギュラー
入りした!!!」
大興奮で信長は私に話す。
「え、まじ?!」
普通に驚く私。
「まあ!当たり前だけどなっ!!!」
これでもかと言うぐらい自慢げだ。
「おめでとう、よかったね」
カッカッカッと信長は上機嫌。
「さて、自分の教室に戻りなさい」
私は信長の背中を押した。
「なんだよ、ご褒美にチューのひとつやふたつ…」
「するわけないでしょ」
信長はちぇっと言いながら1年の教室に戻って行った。
「朝から元気だねー、信長は。おはよう、佐藤。」
「あ、神くんおはよう。」
クラスメイトで隣の席の神が登校してきた。
「昨日部活でレギュラー発表になった時「明日朝イチでまなみに報告だ!」って言ってたからね、信長。」
神はニコニコしながら席につく。
「まじで恥ずかしい」
私は頭を抱えた。
「付き合わないの?信長と」
「は??」
私は突然の神くんの質問に戸惑いを隠せない。
「あそこまで想ってくれる人もなかなかいないよ?」
「いやいやいや、神くん何言ってんの」
やれやれと呆れる私。
「あれはね、恋愛対象とかじゃなくて
単なるお姉ちゃんへのかまってちゃんだから。」
私は話を続ける。
「あいつ一人っ子だからさ、完璧私にシスコンだね」
(信長かわいそ。)と心の中で思う神。
「でも、佐藤知ってる?」
「なにが?」
「信長ってモテるんだよ」
「え?」
思いもよらぬ神の言葉。
「アイツさ大口たたきだけど、実際バスケの実力あるし。ギャップ的な?あと、人懐っこいし犬みたいじゃん?」
「確かに犬みたい」
うんうん、と頷く。
「うちのバスケ部練習見に来たりとか
できないけど、部活終わりに告られてるの
とか俺見てるしね。」
「まじ??」
信じられない。
「で、毎回ちゃんとふかーく頭下げて断るんだよね」
「……」
「ずっと好きな人がいるから、その人以外は考えられないって」
「ずっと好きな人…」
神くんは私を指さして
「佐藤の事でしょ?」
「……」
「おーい、佐藤~??」
神くんは私の目の前で手をヒラヒラする。
ボッ
私は自分でも顔が赤くなっていくのがわかった。
「え、まじで本気にしてなかったの?」
「えっ?!だっ、だって…ホントに好きならあんなにどストレートにできる?!」
「できるんじゃない?信長なら。むしろ
アイツなら誤魔化すとかできないと思うけど。」
キーンコーンカーン…
まじ?!まじなの?!
ぜんっぜん本気にしてなかった!
ーーーお昼休みーーー
廊下を歩いて、ふと窓の外を見ると
信長が女の子と2人でいるのが見えた。
そして信長は深々と女の子に頭をさげた。
「…ホントだった」
すると信長がクルッとこちらを向いた。
「!!!」
信長は満面の笑みでこちらに向かってぶんぶんと手を振る。
私は思わず隠れた。
信長は首をかしげ、頭にハテナを浮かべた顔をしている。
私が廊下にしゃがんでぷるぷると頭を振っていと
「…何してんの?」
通りすがりの神くんが話しかけてくる。
「あ、いや、なんでもない」
それから私は信長を避けるようになった。
なんだか顔を合わせられなくなったのだ。
「信長へこんでるよ?まなみが俺を避けてるって」
「だ、だってどんな顔して会えばいいかわかんなくなっちゃったんだもん!」
神はクスクス笑って
「いい傾向じゃない?」
と言った。
それから数日たった日の放課後
「まなみ!!」
「信長っ…」
信長が私の教室にやってきて、、、
グイッ!!
私の腕を掴んで歩き始めた。
「ちょっと!信長!!」
人気のない体育館裏まで来た所で信長は私の腕を離した。
そしてこちらを向き
「俺なんかした?」
信長は怒っているようにも見えるし、悲し
そうにも見える。
「いや、信長は何もしてないね」
私は苦笑い。
「じゃあなんで俺のこと避けてるんだよ?!」
「そ、それは…」
「俺、言ってくんねーとわかんねーし…まなみに嫌な思いさせたくねーし…」
私はぎゅっと自分の拳を握りしめて。
「だって!信長がホントに私の事好きだって気付いちゃったから!!」
顔を真っ赤にしながら言った。
「え…??」
「今までそんな事考えたこともなくて、そんなふうに想われてるって気付いたら、、どんな顔して会えばいいかわかんなくなっちゃったんだもん!」
信長は、はぁ~とその場にしゃがみ込んだ。
「まなみ今まで俺の気持ちなんだと思ってたわけ?」
「単なるシスコン」
信長は「まじかよ」と言って自分の頭をわしゃわしゃとかいた。
「ご、ごめん」
すると信長は立ち上がり、私を真っ直ぐに見つめて
「俺はまなみが大好きだ、俺と付き合ってください!」
「信長…」
信長は照れながらもとても真剣な表情だった。
私はふぅ、と一息ついて
「ちょっと考えさせて?信長の事そんな風に考えたことなかったから」
「だと思った!!」
少しおもしろくなさそうな顔をしている信長。
「けどさ!!」
「??」
「まなみ俺の事超意識してるって事だよな?避けちゃうぐらい」
ニヤッと笑う。
「そっ!!それはっ…」
「男として見てくれてんだろ?」
私の顔は益々赤くなる。
信長はよしっ!!!とガッツポーズをして
「ぜってーおとしてみせるからな!!」
「すごい自信」
私はクスッと笑ってしまう。
「当たり前だろ?!俺以上にまなみを好きな奴なんているかよ!!」
私の顔はこれ以上にないくらい真っ赤で死にそうだ。
そしてこう思うのです。
ーこれは落ちるのも時間の問題かもーと。
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