レンアイ受難曲!
メインは、お弁当箱にぎっしりと敷き詰められたサンドイッチ。サイドにも、タコさんウインナーや唐揚げ、ポテトサラダにプチトマトなど、色鮮やかなおかずがたくさん入っていて……思わず、剣介は唾を飲み込んだ。
「じ、じゃあ…まずサンドイッチから……」
「はい!たくさん食べて下さいね!」
感動と緊張に打ち震えながら、剣介はサンドイッチの一つに手を伸ばす。具は何だろうか、と良く見てみると、
「………」
たっぷりのマヨネーズを使った、ツナサンドだった。その瞬間、ぴたりと動きが止まってしまう。
(こ、これは…わざとなのか…!?それとも、何かの狙いか……)
もしかして、ツナサンドと一緒にツナも食べて良いのだろうか!?と、混乱した頭は明後日なことを考え始める。
だが、ちらりと見たツナの表情は少し緊張気味で、剣介が食べるのをじっと見つめていて。
(ええい食ってやる!ツナが作ったツナサンドをな!)
良く分からない気合いを入れると、剣介は勢い良くそれに噛り付いた。
「ど、どうですか……?」
「ん……、うまい!すげぇ美味いよ!」
ただのツナマヨのはずなのに、恋人が作るとこんなにも味が違うものなのか。本当に美味しくて、剣介は心からそう言った。
「ほ、本当ですか…?」
「ああ、手作りって感じが余計に美味しい!」
「良かったぁ……」
「っ……!」
心底ホッとしたように、ふにゃりと笑うツナを見て、危うくサンドイッチを喉に詰めそうになる。
このままツナを見ていたら、本当に危なくて……剣介は食べることに集中して、手作り弁当を堪能することにした。
ツナもそんな様子にやっと安心したのか、嬉しそうに食べ始める。
(ああ…デートで恋人が作った弁当を食えるなんて、俺はマジで幸せ者だ……)
剣介は先ほどの不安も忘れて、上機嫌になっていた。離れた所で、守護者達が剣介を射殺さんばかりの視線で睨み付けているというのに。
「そのタコさんウインナーも、良くできてるよなぁ」
「はい、包丁は母さんが入れてくれたんですけどね」
「俺も次に貰おうかな」
「あ、じゃあ……」
そこで何を思ったのか、ツナは持っていたフォークに突き刺したウインナーを、
「先輩……はい、あーん」
「へ……」
目の前にいる、剣介へと差し出した。
「あ……」
(((あーん、だと……!?)))
再び剣介と、剣介をどう暗殺するか相談を始めていた守護者達の心の叫びが、もう一度一つになる。
「先輩?まだたくさんあるから、遠慮しなくて良いんですよ?」
「え、い、いや……」
「じ、じゃあ…まずサンドイッチから……」
「はい!たくさん食べて下さいね!」
感動と緊張に打ち震えながら、剣介はサンドイッチの一つに手を伸ばす。具は何だろうか、と良く見てみると、
「………」
たっぷりのマヨネーズを使った、ツナサンドだった。その瞬間、ぴたりと動きが止まってしまう。
(こ、これは…わざとなのか…!?それとも、何かの狙いか……)
もしかして、ツナサンドと一緒にツナも食べて良いのだろうか!?と、混乱した頭は明後日なことを考え始める。
だが、ちらりと見たツナの表情は少し緊張気味で、剣介が食べるのをじっと見つめていて。
(ええい食ってやる!ツナが作ったツナサンドをな!)
良く分からない気合いを入れると、剣介は勢い良くそれに噛り付いた。
「ど、どうですか……?」
「ん……、うまい!すげぇ美味いよ!」
ただのツナマヨのはずなのに、恋人が作るとこんなにも味が違うものなのか。本当に美味しくて、剣介は心からそう言った。
「ほ、本当ですか…?」
「ああ、手作りって感じが余計に美味しい!」
「良かったぁ……」
「っ……!」
心底ホッとしたように、ふにゃりと笑うツナを見て、危うくサンドイッチを喉に詰めそうになる。
このままツナを見ていたら、本当に危なくて……剣介は食べることに集中して、手作り弁当を堪能することにした。
ツナもそんな様子にやっと安心したのか、嬉しそうに食べ始める。
(ああ…デートで恋人が作った弁当を食えるなんて、俺はマジで幸せ者だ……)
剣介は先ほどの不安も忘れて、上機嫌になっていた。離れた所で、守護者達が剣介を射殺さんばかりの視線で睨み付けているというのに。
「そのタコさんウインナーも、良くできてるよなぁ」
「はい、包丁は母さんが入れてくれたんですけどね」
「俺も次に貰おうかな」
「あ、じゃあ……」
そこで何を思ったのか、ツナは持っていたフォークに突き刺したウインナーを、
「先輩……はい、あーん」
「へ……」
目の前にいる、剣介へと差し出した。
「あ……」
(((あーん、だと……!?)))
再び剣介と、剣介をどう暗殺するか相談を始めていた守護者達の心の叫びが、もう一度一つになる。
「先輩?まだたくさんあるから、遠慮しなくて良いんですよ?」
「え、い、いや……」