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KとQがすれ違う話

俺の仕事はクイーンのいつも行うティータイムより少し早く終わった。
いつもならクイーンからのお誘いで一緒にティータイムなのに、今日はお誘いがなかった。気がつくとクイーンはいなくなっていて、気になって庭を覗きにいくと一人で優雅なティータイムを迎えていた。けれど、いつもクイーンの纏っている不思議なオーラが、今日は微塵も感じられなかった。
お友達は一緒にいるみたいだけど。

仕事が終わったことだし、部屋に戻ってどうやってクイーンのご機嫌をとろうか考えようかな。
寝室のドアを開けてダブルベッドに飛び込む。昨日遅かったからすごく眠いんだぞ...。
ふぁあ...と大きな欠伸をして、さぁさて、どうしようか。
まずなんであんなにフキゲンなのかがわからないんだぞ。昨日の夜までは普通どころが俺のこと大好きだって泣き叫んでたのに。
朝なにかあったっけ...いや、いつも通り...じゃなかった。
俺が先に起きてクイーンを起こしたんだ。「おはよう」って。
そしたら俺をみてなぜか目を見開いてた。それから突然泣き出して、心配になって肩に手をのせようとしたら払われて...それから...

ガチャッ

部屋のドアの開く音。...って俺いつの間に寝てたんだい!?
やばいやばい、絶対これクイーンなんだぞ...どうしようか全然考えてない...。

「キング...アルフレッド?寝てんのか?」

どどどどうしよう!?とりあえず寝たフリ!
クイーンというか、アーサーの足音がとことことベッドに近づいてくる。
そしてベッドの隣(...まぁ、俺の隣だね)で立ち止まった。

「...寝てんのか。...寝てるなら、まぁいいか」

と呟き、仰向けで寝ている(フリをしている)俺を転がして横向きにさせた。そして俺のネクタイを緩めシャツのボタンを2、3個はずして、首の左側でごそごそとなにかをしている。
そしてボソッと一言。

「.....このキスマーク誰のだよ、ばかぁ...。」
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つスコーン