KとQがすれ違う話
「クイーン!ねぇクイーンってば!」
昼の休憩が終わり、庭から帰ってきたクイーン。
俺の前をせかせかと歩いていく紫色のマントの裾をちょいちょいと引っ張る。すると一旦立ち止まり振り替えって俺の顔を確認すると「チッ」と聞こえるように舌打ちをして手を振り払う。そして、クルッと向きを変えまた歩き出す。
「クイーン!ねぇねぇ!」
俺が何度呼び掛けても振り向かず、とうとう部屋に着いてしまった。
「あいやー!どこにいたあるか、キング!まったく仕事をサボるもの大概にしてほしいある!!」
扉を開けて入っていくクイーンに続いて部屋にはいると早々に耀に大声で怒鳴られる。もう、耳がキンキンするだぞ!
そんな声に負けないように俺も大きな声で反論した。
「サボってなんかないんだぞ!ちゃんと終わらせ...」
と、俺のデスクに視線をうつすとそこには大量の書類が...!?
「どこが終わらせてあるあるか?
それは一昨日の分ある!今日の分はもうクイーンが手をつけてくれてあるある!早く終わらせて手伝うよろし!」
「嘘だろ!?なんでだい!俺昨日の分はしっかりやったんだぞ!?」
「だからそれは一昨日の分ある!クイーンに負担かけさせんなある!!」
俺と耀がそんなやり取りをしている隣でも黙々と仕事をしていたクイーンは顔を上げることなく
「手伝ってもらわなくても結構だ。これぐらい俺一人で出来る」
と言いながらペンを動かした。
「そんなこと...クイーンがそういうなら別にいいあるが...」
「良くないんだぞ!!俺すぐに終わらせて手伝うから待っててくれよ!」
急いで自分のデスクへ向かう。席について書類の山に手を伸ばした時、クイーンがバンッと机を叩いた。
「.....いいつってんだろ。てめぇはさっさと仕事終わらせて部屋にでも帰れ。」
いつもの穏やか(キングの隣限定)なクイーンからは想像もできないような冷たく暗い声。
「.....わかったよ」
そんなクイーンに逆らう気になれなくて、おとなしくそれだけ返した。
仕事中もお互い一言も話さず、ただ淡々と仕事をこなしていった。
いつもなら仕事中も気になってチラチラと見てくるクイーンを可愛いなぁ...なんて思いながら作業をしていたけど、今日はそんなに頻繁に見てこない。いつもなら三分に一回、ひどいときは一分に一回のペースなのに...。それに時々見ると思ったら、刺さるような鋭い視線で睨んでくる...。
なんだい、なにか言いたいことがあるんじゃないのかい。
昼の休憩が終わり、庭から帰ってきたクイーン。
俺の前をせかせかと歩いていく紫色のマントの裾をちょいちょいと引っ張る。すると一旦立ち止まり振り替えって俺の顔を確認すると「チッ」と聞こえるように舌打ちをして手を振り払う。そして、クルッと向きを変えまた歩き出す。
「クイーン!ねぇねぇ!」
俺が何度呼び掛けても振り向かず、とうとう部屋に着いてしまった。
「あいやー!どこにいたあるか、キング!まったく仕事をサボるもの大概にしてほしいある!!」
扉を開けて入っていくクイーンに続いて部屋にはいると早々に耀に大声で怒鳴られる。もう、耳がキンキンするだぞ!
そんな声に負けないように俺も大きな声で反論した。
「サボってなんかないんだぞ!ちゃんと終わらせ...」
と、俺のデスクに視線をうつすとそこには大量の書類が...!?
「どこが終わらせてあるあるか?
それは一昨日の分ある!今日の分はもうクイーンが手をつけてくれてあるある!早く終わらせて手伝うよろし!」
「嘘だろ!?なんでだい!俺昨日の分はしっかりやったんだぞ!?」
「だからそれは一昨日の分ある!クイーンに負担かけさせんなある!!」
俺と耀がそんなやり取りをしている隣でも黙々と仕事をしていたクイーンは顔を上げることなく
「手伝ってもらわなくても結構だ。これぐらい俺一人で出来る」
と言いながらペンを動かした。
「そんなこと...クイーンがそういうなら別にいいあるが...」
「良くないんだぞ!!俺すぐに終わらせて手伝うから待っててくれよ!」
急いで自分のデスクへ向かう。席について書類の山に手を伸ばした時、クイーンがバンッと机を叩いた。
「.....いいつってんだろ。てめぇはさっさと仕事終わらせて部屋にでも帰れ。」
いつもの穏やか(キングの隣限定)なクイーンからは想像もできないような冷たく暗い声。
「.....わかったよ」
そんなクイーンに逆らう気になれなくて、おとなしくそれだけ返した。
仕事中もお互い一言も話さず、ただ淡々と仕事をこなしていった。
いつもなら仕事中も気になってチラチラと見てくるクイーンを可愛いなぁ...なんて思いながら作業をしていたけど、今日はそんなに頻繁に見てこない。いつもなら三分に一回、ひどいときは一分に一回のペースなのに...。それに時々見ると思ったら、刺さるような鋭い視線で睨んでくる...。
なんだい、なにか言いたいことがあるんじゃないのかい。
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