Qが初めて仕事をする話
終わらせたものをジャックに確認してもらって、笑顔で俺が来るのを待っているキングの為に自分の椅子を持ち上げる。そして、椅子をキングの椅子の斜め後ろあたりに置いて、ここで大丈夫かを確認してから座る。
ニコニコしながら仕事に取り掛かり始めたキングは、まぁいいのだが、さて俺はどうしようか。
自分よりも立場が上の人間が仕事をしているのに自分は何もしないなんて、とても大人しくしていられない。本を読んでもいいと言われても、取りに戻るには部屋の場所が曖昧だし、ここには本という本はなかった。
そわそわと落ち着きなくしていると、ふと気がついたようにキングが背後にあった箱を漁る。何をしているのかと見に行けば、一冊の本を渡してくれた。
「これ、俺宛に届いたんだ。でも俺、この方面詳しくないから読んでもよくわからなくてね…。
よかったら読むかい?」
ザラザラの表紙をみて、すぐにわかった。俺が欲しくてたまらなかったガーデニングの本。
「よ、よろしいのですか!ありがとうございます!」
自分でも顔が緩んでいるのがわかる。まさか、手に入れることが出来るだなんて。ひっくり返して戻してを繰り返して何度も確認する。
そんな俺を見て微笑むキングは、立ち上がると自分の机に戻って仕事を再開した。俺も椅子に座って、ゆっくりと本を開く。
そこからは、あまり覚えていない。
ニコニコしながら仕事に取り掛かり始めたキングは、まぁいいのだが、さて俺はどうしようか。
自分よりも立場が上の人間が仕事をしているのに自分は何もしないなんて、とても大人しくしていられない。本を読んでもいいと言われても、取りに戻るには部屋の場所が曖昧だし、ここには本という本はなかった。
そわそわと落ち着きなくしていると、ふと気がついたようにキングが背後にあった箱を漁る。何をしているのかと見に行けば、一冊の本を渡してくれた。
「これ、俺宛に届いたんだ。でも俺、この方面詳しくないから読んでもよくわからなくてね…。
よかったら読むかい?」
ザラザラの表紙をみて、すぐにわかった。俺が欲しくてたまらなかったガーデニングの本。
「よ、よろしいのですか!ありがとうございます!」
自分でも顔が緩んでいるのがわかる。まさか、手に入れることが出来るだなんて。ひっくり返して戻してを繰り返して何度も確認する。
そんな俺を見て微笑むキングは、立ち上がると自分の机に戻って仕事を再開した。俺も椅子に座って、ゆっくりと本を開く。
そこからは、あまり覚えていない。