第1章
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あれから少し時間が経って、季節は秋からもう桜が咲く季節になっていた。
…結局あれから探しても理斗は見つからない
毎週仕事が休みの日には、思い出の場所へ向かう。
二人出会った店
二人で歩いた公園
二人で行ったショッピングモール
僕が悲しみを忘れるようにかわからないけれど、僕が外に出るときは決まって晴れになる
太陽が僕を照りつける。
…その様子さえも太陽が僕を憎んでいるようで、彼を傷つけた報いを受けているようで、
…太陽を見るたびに彼を思い出す。
太陽が照りつける、その空は青く澄んでいて上を見上げれば彼がいるようで、その光景はとても幸せだった。
「理斗…今日もありがとう」
挨拶をして、
彼に感謝して、謝って、
また帰ってきてくれないかと
泣きながら縋る、
そうしたら優しい君が帰ってきてくれそうで
いつも願ってる、
手を握りしめて、祈ってる。
*
僕の様子を間近で見ていたマネージャーの木崎も協力的に理斗を探してくれていた。
最初に告げた時には怒られて、そんなことをしていたのかと責め立てられた。
「理斗くん、本当にいい子でしたよね…」
そう言って最後には辛そうに終わる。
いろんな人のツテをたどって探したこともあり、理斗がどれだけ信頼されていたのかを知る。
「理斗くんはいつも真斗さんのこと褒めてらっしゃいましたよ〜でも、…別れたんですね…」
「理斗くんは親に頼らずよくやってくれてましたよ〜」
それまでは理斗の家族のこととか聞いたことがなかった。
…興味がないと突き放したから。
マネージャーの木崎に問い詰める。
目がキョロキョロとしながら知らない、と言われる。
理斗の家は理斗が務めていたグルーブレコードの経営一家で兄が重役、父親が社長を務めているらしい。
「それが…理斗くんと妹さんの莉巳ちゃんは家族から煙たがれてるらしく…彼のお兄さんにコンタクト取ったのですが、連絡先は知らないと言われて…」
僕はふと考えた。
…さすがに妹の学費くらい出してるはず、それなら学校さえ分かれば妹とコンタクトが取れて、理斗とも…!
「おい、木崎。今すぐその理斗の父親にコンタクト取れ」
夜遅くになってしまったが、あの理斗の父親らしいやつに連絡がついた。
高級そうな料亭に呼ばれて、予約された席に座る。
「あーこんばんは。白田真斗さんですね、
私家族でファンでして…」
話を聞く限り僕のファンらしいその父親に語られるが、そんなのどうでもいい。
早く、早く僕に理斗と会わせてくれ。
「あー…その、あなたの家の妹さんの莉巳さんの通っている学校を知りたいのですが…」
「へ?なんのために?」
「チャリティーコンサートでもしようかと、」
咄嗟についた嘘。
こんなので騙せれるのか…?と不安になりながらも待つ。不機嫌そうな顔をしたものの
「…ああ、いいですよ。都内の沢高等学校ですよ」
その翌日の朝、沢高等学校に向かった。
学校の門でまちぶせる。
「ごめん、莉巳さんってどの子かな…?」
「へっ、!あ、ああ…あの髪がロングの長い靴下のあの子です」
少し背伸びして覗き込むようにしてみると、理斗に似た女の子がいた。
「ご、ごめんねっ…あの、莉巳さんのお兄さんの友達なんだけど…」
「えっ、お兄ちゃんの友達?うそ!ほんと?
お兄ちゃんに友達がいるなんて…」
友達と言った瞬間にパアッと明るく笑った彼女は、まさに理斗と同じ太陽のようだった。
その子はなぜか学校を欠席して、僕を家まで連れて行ってくれた。
それは半年が経った夏のことだった。
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あれから少し時間が経って、季節は秋からもう桜が咲く季節になっていた。
…結局あれから探しても理斗は見つからない
毎週仕事が休みの日には、思い出の場所へ向かう。
二人出会った店
二人で歩いた公園
二人で行ったショッピングモール
僕が悲しみを忘れるようにかわからないけれど、僕が外に出るときは決まって晴れになる
太陽が僕を照りつける。
…その様子さえも太陽が僕を憎んでいるようで、彼を傷つけた報いを受けているようで、
…太陽を見るたびに彼を思い出す。
太陽が照りつける、その空は青く澄んでいて上を見上げれば彼がいるようで、その光景はとても幸せだった。
「理斗…今日もありがとう」
挨拶をして、
彼に感謝して、謝って、
また帰ってきてくれないかと
泣きながら縋る、
そうしたら優しい君が帰ってきてくれそうで
いつも願ってる、
手を握りしめて、祈ってる。
*
僕の様子を間近で見ていたマネージャーの木崎も協力的に理斗を探してくれていた。
最初に告げた時には怒られて、そんなことをしていたのかと責め立てられた。
「理斗くん、本当にいい子でしたよね…」
そう言って最後には辛そうに終わる。
いろんな人のツテをたどって探したこともあり、理斗がどれだけ信頼されていたのかを知る。
「理斗くんはいつも真斗さんのこと褒めてらっしゃいましたよ〜でも、…別れたんですね…」
「理斗くんは親に頼らずよくやってくれてましたよ〜」
それまでは理斗の家族のこととか聞いたことがなかった。
…興味がないと突き放したから。
マネージャーの木崎に問い詰める。
目がキョロキョロとしながら知らない、と言われる。
理斗の家は理斗が務めていたグルーブレコードの経営一家で兄が重役、父親が社長を務めているらしい。
「それが…理斗くんと妹さんの莉巳ちゃんは家族から煙たがれてるらしく…彼のお兄さんにコンタクト取ったのですが、連絡先は知らないと言われて…」
僕はふと考えた。
…さすがに妹の学費くらい出してるはず、それなら学校さえ分かれば妹とコンタクトが取れて、理斗とも…!
「おい、木崎。今すぐその理斗の父親にコンタクト取れ」
夜遅くになってしまったが、あの理斗の父親らしいやつに連絡がついた。
高級そうな料亭に呼ばれて、予約された席に座る。
「あーこんばんは。白田真斗さんですね、
私家族でファンでして…」
話を聞く限り僕のファンらしいその父親に語られるが、そんなのどうでもいい。
早く、早く僕に理斗と会わせてくれ。
「あー…その、あなたの家の妹さんの莉巳さんの通っている学校を知りたいのですが…」
「へ?なんのために?」
「チャリティーコンサートでもしようかと、」
咄嗟についた嘘。
こんなので騙せれるのか…?と不安になりながらも待つ。不機嫌そうな顔をしたものの
「…ああ、いいですよ。都内の沢高等学校ですよ」
その翌日の朝、沢高等学校に向かった。
学校の門でまちぶせる。
「ごめん、莉巳さんってどの子かな…?」
「へっ、!あ、ああ…あの髪がロングの長い靴下のあの子です」
少し背伸びして覗き込むようにしてみると、理斗に似た女の子がいた。
「ご、ごめんねっ…あの、莉巳さんのお兄さんの友達なんだけど…」
「えっ、お兄ちゃんの友達?うそ!ほんと?
お兄ちゃんに友達がいるなんて…」
友達と言った瞬間にパアッと明るく笑った彼女は、まさに理斗と同じ太陽のようだった。
その子はなぜか学校を欠席して、僕を家まで連れて行ってくれた。
それは半年が経った夏のことだった。
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