第1章
2週間。2週間で戻ってくると、飛影がそう告げてパトロールのために魔界へ向かってから、もう2週間以上経っていた。
机の上には、綺麗に並べられた皿。飛影の好物である、唐揚げなどの肉料理。
飛影が魔界に滞在している時は、蔵馬はいつもこうして、早く帰ってこないかな、と思いながら、窓を開けて待っていた。
結局、その日はいつまで経っても恋人は現れず、蔵馬は机に突っ伏したまま眠りについてしまった。
飛影を待っていて明け方近くまで起きていたせいか、目が覚めると窓の外は、太陽が西へ傾きかけていた。
ふと自分に目をやると、ベッドにあったはずの毛布がかかっていた。ハッとして顔を上げると、窓もしまっている。後ろを振り返ると、そこには胡座をかいて座っている飛影がいた。
「……飛影……!!」
蔵馬は、飛影が帰ってきたことに嬉しさを隠せず、思わず立ち上がって相手の名前を叫んだ。目の前の小柄な恋人は、申し訳なさそうな顔で、「悪い」とだけ口にした。
蔵馬は、飛影の謝罪の言葉を耳に入れながら、腕の中にすっぽりと収め、口を塞いだ。
2週間も触れられなかった唇を思う存分味わい、相手が息苦しそうに自分の肩を叩いてきた所で離してやり、強く抱き締める。こんなにも長く離れていたのは初めてで、蔵馬は目の前の温もりに安堵していた。
「飛影……あったかい……」
飛影はその言葉を嬉しく思いながら、蔵馬を抱き締め返してやる。
蔵馬はもう理性を押さえきれずにいた。久々に触れ合ったのだ。もっと奥深くまで、触れ合いたい。
蔵馬は先程よりも長く、深いキスをした。そのまま飛影を押し倒し、夢中で行為に走った。
――――相手の「嫌だ」という言葉にも耳を貸さずに。
机の上には、綺麗に並べられた皿。飛影の好物である、唐揚げなどの肉料理。
飛影が魔界に滞在している時は、蔵馬はいつもこうして、早く帰ってこないかな、と思いながら、窓を開けて待っていた。
結局、その日はいつまで経っても恋人は現れず、蔵馬は机に突っ伏したまま眠りについてしまった。
飛影を待っていて明け方近くまで起きていたせいか、目が覚めると窓の外は、太陽が西へ傾きかけていた。
ふと自分に目をやると、ベッドにあったはずの毛布がかかっていた。ハッとして顔を上げると、窓もしまっている。後ろを振り返ると、そこには胡座をかいて座っている飛影がいた。
「……飛影……!!」
蔵馬は、飛影が帰ってきたことに嬉しさを隠せず、思わず立ち上がって相手の名前を叫んだ。目の前の小柄な恋人は、申し訳なさそうな顔で、「悪い」とだけ口にした。
蔵馬は、飛影の謝罪の言葉を耳に入れながら、腕の中にすっぽりと収め、口を塞いだ。
2週間も触れられなかった唇を思う存分味わい、相手が息苦しそうに自分の肩を叩いてきた所で離してやり、強く抱き締める。こんなにも長く離れていたのは初めてで、蔵馬は目の前の温もりに安堵していた。
「飛影……あったかい……」
飛影はその言葉を嬉しく思いながら、蔵馬を抱き締め返してやる。
蔵馬はもう理性を押さえきれずにいた。久々に触れ合ったのだ。もっと奥深くまで、触れ合いたい。
蔵馬は先程よりも長く、深いキスをした。そのまま飛影を押し倒し、夢中で行為に走った。
――――相手の「嫌だ」という言葉にも耳を貸さずに。