ヒノカが家を出てからしばらくして、カカシが目を覚ました。

「うーん……よく寝た、っと」

大きな伸びを1つして、ベットから降りてリビングへと向かう。
机の上を見るとメモが1切れと皿に乗ったおむすびが置いてある。

『先生へ
お風呂は一応沸かしたけど、ぬるかったら沸かし直してね。おむすびと、お味噌汁作っといたから食べてね。あと、冷蔵庫にお茶が冷えてるから飲んでね。洗濯物はカゴに入れて置いてね、帰ってきたら洗濯するよ。
ヒノカより』

ガスコンロの上を見ると鍋が1つ置いてあった、蓋を取れば定番の豆腐の味噌汁が入っていた。

そして冷蔵庫を見れば、水差しにお茶が入っていた、たぶん最近彼女がハマっているハーブティーであろう。
近頃は茶葉を自分で選んで好みの物をブレンドしているらしい。
グラス注いで飲むと、スッキリとした味でクセがなく飲みやすかった。

「うん、美味しい」

続いて風呂を確認すると、少しぬるい位で、数分で適温になるほどだった。
そして脱衣場には着替えとタオルが準備されていた。

「…………オレお嫁さん貰えないかもなぁ」


既に出来すぎる小さなお嫁さんがいるおかげで、他の女性と上手く生活できる自信を無くす午後だった。