♪静かなー瞳でー…

「………ん、ふぁ…あ"ぁ"〜あ………」

朝の起きるのはなんとも気怠い。
好きな人の曲をアラームにしてもそれはなかなか乗り越えられない。

「ん"ーーーーー、起きたぞぉーーーーー、はぁっ…」

二度寝したい欲に駆られながらも頬をバシッと叩き、脳みそに起きたと思わせ、布団から出る。時刻は朝の5時30分。今起きないとななは午後まで寝てしまう。
それにしても早すぎる時間ではないかと思うが、それには理由がある。

「綺麗な空だんねー……」

窓の外を見れば、美しい朝焼けが広がっている。ななはこの空を見るのが大好きだった。そして、毎日写真を撮り、SNSへとアップするのが日課だ。

「今日こそ予約してたの取りに行かなきゃな」

TVをつけ、録画していたアニメを見ながら、この間予約していたゲームの事を思い出した。
ななはGACKTの次に人生に費やしていると言ってもいいのがゲームである。
そのため、カラーボックや本棚にはゲームのハードが所狭しと並べられていた。

朝食を食べてやる事をやって、としていたら、もう既に時間は10時をすぎていた。

「そろそろ行くかねっと」