ハーレンside

『マスター…髪を切って欲しいです。』

家に帰ってきた。

帰ってきた瞬間ランダルには泣きながら抱きつかれセバスチャンも涙目になりながら心配してくれた。

とりあえず長いこと入っていなかったのでお風呂に入った。

マスターが誰か一緒に入るかと聞いてきたけど丁重にお断りした。

そして今。俺は風呂から出て思った。

髪が鬱陶しい。

ずっと切っていなかったか髪は伸びすぎて前髪で顔は見えないし不揃いなせいでボサボサだ。

ﾙ「そうだね。いつも通りの髪型かい？」

『はい。お願いします。』

ﾁｮｷﾁｮｷ

ハサミが髪を切っている音が聞こえてくる。

ハラハラと落ちてくる髪が顔にあたりくすぐったい。

時々頭を撫でてくれるマスターの手が心地いい。

色々感じながら何だか嬉しい気持ちになった。

ﾙ「終わったよ」

『！あっありがとうございます…スッキリしました！』

ﾙ「それはよかった^ ^」

『一緒に…寝てくださるんですよね？』

ﾙ「もちろん。部屋に行こうか」

『はい！』

〜in ルーサーさんの部屋〜

やっぱりマスターの部屋はいつも綺麗だ。

少し独特な家具だけどどこか温かみがあって清潔。

マスターの匂いでいっぱいで心地いい。

ﾙ「さぁこっちへおいで」

ボーッと部屋を眺めているとマスターがベットに寝っ転がりながら手でトントン叩いている。

そこで寝ろという事だろう。

『はい。お邪魔します…』

マスターの香り。

目の前にはマスターの顔。

ふかふかのベット。

暖かい。

幸せ。

『えへへ…幸せですマスター』

ﾙ「ふふ♡おかえりハーレン♡」

『ただいまですマスター』

俺よりも少し小さいマスターを抱きしめながら眠りについた。









？「どうしてこんな事もできないの！？」

『ごめんなさい…』

？「この愚図！役立たず！」

『ごめんなさい…』

？「何この成績！？何で2番なの！？一番以外あり得ない！」

『ごめんなさい』

？「あんたの弟はできてるじゃない！？」

『ごめんなさい』

？「勉強もできなければ愛想もない。仕舞いには要領も悪い。最悪ね」

『ごめんなさい』

？「あんたなんか…産まなきゃよかった。」

ﾊﾞｯ『ハッハッカヒュッハッハァッハァッ…』

ﾙ「どうしたんだいハーレン？ひどく魘されていたけど大丈夫かい？」

マスター心配させちゃった。

『ぃぇ…大丈夫です…少し変な夢を見ただけです。』

ﾙ「hmm…そうかい？何かあれば言いなさい。」

『はい。ご心配ありがとうございます…おやすみなさい。』

ﾙ「おやすみ。」

…








おやすみっつったけど目ぇ醒めちまって眠れねぇ…

ホットミルクでも飲むか。

〜inキッチン〜

ｽﾞｽﾞｽﾞｯ

『甘い…おいちっ…』

竹「もしかしてハーレンか！？お前今までどこ行ってたんだよ！？」

『へっ竹ロバ！？久しぶりだな！ちょっと研究所に捕まっただけだ。』

竹「だけって…それ大丈夫かよ…」

『だいじょばん。けどまぁ帰ってこれたからおけおけ！竹ロバは飯？』

竹「そっ。最近あいつらけちって全然食べ残しもねぇから大変なんだよ…」

『あーお疲れ。お前もホットミルク飲むか？』

竹「いや俺はいい。今眠くなっちまったら逃げれねぇだろ？」

『俺的にはそっちがいいんだけどね』

竹「お？敵か？」

『じょーだんw今そんな体力ねぇよ〜』

ﾙ「ハーレン？どこにいるんだい？」

『俺帰るわ。お前も気をつけろよ』

竹「おう。お前も体調気をつけろよ」

『ん。マスターすぐ戻ります。』ﾀｯﾀｯ

ﾙ「どこに行っていたんだい？」

『眠れなかったのでホットミルク飲んでました。』

ﾙ「hmm…言ってくれれば一緒に行ったのに。」

『マスターを起こすわけにはいきませんよ。さっ俺もう眠くなってきました。寝ましょ？』

ﾙ「そうだね。おやすみ」

『おやすみなさい。ｷﾞｭｯ』

ずっとこの生活が続きますように…

そう願いながら俺は意識を手放した。